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「辛い記憶も含めて自分の人生だから」 山田涼介インタビュー! 映画「記憶屋 あなたを忘れない」公開記念 | 「インタビュー(本・小説)」一覧 | 「特集(本・小説)」 - カドブン


感動の声が相次いだ織守きょうやさんの『記憶屋』(角川ホラー文庫)を原作とした映画「記憶屋 あなたを忘れない」がいよいよ1月17日(金)に公開! 公開を記念して、主人公・遼一を演じた山田涼介さんのインタビューをご紹介します。

映画はヒューマンラブストーリー

――まずは脚本の率直な印象から。

山田:小説、漫画、脚本と読ませてもらったんですが、やっぱり出る側として脚本を読んでしまうので、このお話をどこに落ち着かせるべきなのかっていうのはすごく考えさせられました。実際(脚本に)結構変更も入りましたし、もともと原作があるものを実写化するにあたって、何を一番大切にしていくべきなのかっていうのは主演として考えましたね。もちろんこの脚本がダメっていうことではなく、『記憶屋』の形としてひとつの正解だと思います。ただ平川監督とお話していく中で、監督自身が脚本からどんどん変えていっていいよという方だったので、僕も思ったことは積極的に言わせていただいて。「ここは遼一としてはちょっと納得いかないです」とか「ここのセリフ回しは変えてもいいですか?」とか。(佐々木)蔵之介さんも意見を出されていましたし、最終的には差し込み台本で新たに台本が1冊できるんじゃないかくらいの変更がありました(笑)。1人の頭だとどうしても…本当に皆で作っていった感じでしたし、それくらい難しいお話だったので。
原作は一応ホラーになっていますけど、映画はホラーの部分はわりとそぎ落としたのかなって僕は感じていて。小説を読んで映画を見た方はちょっとイメージが違うと思うかもしれませんが、映画はヒューマンラブストーリーの側面が強いかもしれないですね。どんどん切ない気持ちの方に寄っていってるんじゃないかなっていう印象です。

共演者との思い出



――芳根京子さんについて。

山田:彼女はすごいです!僕が今まで出会った人の中で、一番感情の揺さぶりが激しい人だと感じました。あ、もちろん普段はそんなことないですよ。明るくて元気な方ですけど、芝居においてはいい意味で感情をコントロールしていないというか……。感情を爆発させるシーンでは爆発させ過ぎて、ひーひー言ってたり感情表現がとても豊かな方でした。

――涙が止まらなくなっているシーンもありましたね。

山田:そうそう。芳根さんすごいな!と思ったのと同時に、監督、鬼だなと思ったのが(笑)、(芳根演じる)真希が号泣するシーン。普通に考えて何回も何回もやるシーンじゃないだろうなと思うし、僕だったら集中して1発で撮りたいですって監督に言いたくなったかもしれないけど、芳根さんはそんなことを一言も言わず、何回撮っても毎回同じところで泣くんです! すごいでしょ?(笑)彼女の頭の中がどうなっているのか覗いてみたいくらいです(笑)。
そもそも本読みの段階で僕はビックリさせられましたから。最初の本読みって全キャストがいるわけじゃないですし、皆どういう感じでくるんだろう?って探り探りでやるじゃないですか。そしたら真希は最初から全力で、思いっ切り泣いていて。それを見て探り探りやっていた自分を大反省したし「マジでごめんなさい!」って思いました(笑)。

――佐々木蔵之介さんについて。



山田:今回共演させてもらったから言うわけじゃなくて、一番共演したかった俳優さんなんです。『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』(08)が大好きで、家族で何十回も見ていたんですね。そのうち知念やうちのメンバーが共演させてもらう度に「いいな~っ」って思ってて。今回高原役が蔵之介さんって聞いて、思わず「よっしゃ!」って言いましたもん。テンション上がりました!
お芝居が好きなのはもちろんなんですが、雰囲気がすごく好きなんです。これまでお会いしたことはなかったんですが、「絶対いい方だろうな」って思ってたら、やっぱりいい方でした(笑)。年の差を感じさせないように、あえてフランクに接してくれるのもありがたいです。

辛い記憶も含めて自分の人生だから

――好きな人から忘れられるという役を演じて、メンタル的にも辛かったことは?

山田:きついですよね……。僕自身はあまり役を引きずるタイプではないので、普段の生活で辛いということはなかったですが、カメラ前に立って役者さんと対峙しているとグッと胸が苦しくなる瞬間もありました。泣きすぎてNGになったシーンもありますよ。遼一はそんなに泣くキャラじゃないし、ぐっとこらえてこそ遼一だっていうことだったんですけど、どうしてもあふれ出てくるものがあったから。脚本には「一筋の涙」とかって書いてあるんですけど、無理なんですよね(笑)。

――でも泣き方が美しいと評判でしたが。

山田:ほんとですか? でもその泣きすぎたシーンでは声も震えちゃって、本当に思いっ切りぶわ~って泣いちゃったんですよね。そしたらNGで。やっぱり感情だけじゃなく、遼一という“役として”泣くということを考えないといけないなと思ったし、ただ泣けばいいってものじゃないなと。あくまでその感情に遼一っていう人を乗せなきゃいけないんだなって。そういうお芝居の難しさは今回感じたし、勉強になりました。

――記憶屋という能力はほしいですか?

山田:僕はいらないです!(笑)辛い記憶も含めて自分の人生だから。そこは遼一に近い考え方かもしれませんね。辛い記憶を経て今の自分がいるわけだし、失敗も含めてすべてがプラスだと僕は思います。記憶はわざわざ消すものじゃないし、勝手に消えていく記憶もありますから。僕は嫌な記憶も含め、あまり消したくないなと思う方です。

映画「記憶屋 あなたを忘れない」2020年1月17日(金)全国ロードショー



出演:山田涼介 芳根京子 蓮佛美沙子/佐々木蔵之介
監督:平川雄一朗
●あらすじ
人の記憶を消せる記憶屋っていう人がいるらしいー。大学生の遼一は、年上の恋人・杏子と幸せな日々を送っていたが、プロポーズをした翌日から連絡が取れなくなってしまう。そして、数日後に再会できた杏子は、遼一の記憶だけが無くなっている杏子だった。遼一はにわかには信じることができなかったが、都市伝説的な“記憶屋”のことを知り、大学の先輩で弁護士の高原に相談し、杏子が記憶を失った原因を探すことに。幼馴染の真希や高原の助手・七海らとともに調べていくと、遼一は人々の中にある「忘れたい記憶」やその奥にある想いなどに触れていく。そして、その先には彼らの運命を大きく変える真実があったー。
https://kiokuya-movie.jp/
©2020「記憶屋」製作委員会

原作小説『記憶屋』



著者:織守きょうや
定価: 660円(本体600円+税)
発売日:2015年10月24日
https://www.kadokawa.co.jp/product/321506000128/


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