バドミントン日本代表朴柱奉監督(55)が20日、羽田空港に帰国し、都内で会見を開いた。

13日に男子シングルス世界ランキング1位の桃田賢斗(25=NTT東日本)が交通事故に巻き込まれたことについて「今年最初の大会(マレーシアマスターズ)で優勝していいスタートを切ったのに本当に残念。大きな事故だったけど比較的軽くて本当に良かった」とホッとした表情を見せた。

朴監督は事故後、現場に駆けつけており、その時の様子について「桃田はぼうぜんとした表情で(それを見た)自分も涙が出てきた。血も出ていて、周りにタオルもなかったので自分の上着を掛けた」と語った。同様に現場にいた男子シングルス中西洋介コーチ(40)も「大丈夫か、と声をかけたが、会話にならなかった」と話した。中西コーチ自身もその後、車に乗る際に事故のことを考えてしまったといい「桃田もフラッシュバックで思い出してしまうのでは」と精神面について心配した。

現在休養中の桃田は今後については、朴監督と所属チームが相談しながら調整するが、状態が良ければ、2月の代表合宿(3日~9日、東京)から招集する意向。現時点でアジア団体選手権(2月9日開幕)への出場は見送る予定で、全英オープン(3月15日開幕)での復帰を目指す。朴監督は「メンタル面の話し合いも必要。桃田と相談して大丈夫であれば2月からリハビリも含めトレーニングさせたい」と話した。