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つるし雛が今人気の理由 「一針一針縫う時間は相手を思いやる時間」福島県福島市・須田美起子さん(福島テレビ) - Yahoo!ニュース

もうすぐ桃の節句を迎える。手作りで楽しむ方も増えている「つるし雛」。
江戸時代後期に7段飾りが買えない庶民の間で始まったと言われている。

この「つるし雛」の講師を2008年から務めている女性が福島県福島市にいる。
ピーク時には300人もの生徒がいて毎年減る気配はないという。
その密かな人気の理由とは。

月に1度の「つるしびな愛好会」
講師の須田美起子さんは「つるし雛」を作って25年。福島市内で抱える生徒は200人を数える。

「皆さんの熱心さが私をどんどん駆り立てる」

この日作っているのは、2020年の干支、ねずみ。
黙々と…時に にぎやかに。誰でも楽しく入り込めるような空気がそこにはあった。

今、つるし雛が人気のワケ、それが…
参加者:「みんなとお喋りするのがすごく楽しいので」
参加者:「既製品よりも自分で作ったものは劣るかもしれないけど、やっぱり自分で作ったものは愛おしいです」
参加者:「布は喪服、着物。着物は今着ないでしょ。だからみんなほどいて。着物はほとんど無いくらいほどきました」

思い入れや集まる場所として…そして材料を揃える手軽さが生徒を惹きつけている。

講師の須田美起子さんの工房を彩る作品の数々。
360度、所狭しと並べられた中には、冬でも暖かな雰囲気が漂う。

江戸時代から続く文化を何気ない日常として根付かせてきた須田さん。
工房、玄関、廊下、そして居間に至るまでまるで家中がギャラリー。

「綺麗になってほしいな、賢い子になってほしいなとか。自分で手作りすることによって、一針一針縫う瞬間もその人を考えているわけじゃないですか。静かな時間、それから相手を思いやる時間かな」

人形に込められた意味と作り手の思いが重なり一つの作品が出来上がる。

「震災にあった子どもたちが、健やかに育ってくれれば良いなという思いで作っています。人がホッとしてくれたり、やる気を起こしてくれたり心の糧にしてくれたら良いなと思う」

1月30日から福島県福島市の旧佐久間邸で始まった「つるし雛」の展示会。
一面につるし雛が飾られ、古民家の中は春爛漫に。
一足早く春を感じようと、今年も多くの人が訪れている。

訪れた人:「毎年見られて良いなと思って、かわいらしい女の子に育ってほしいなと思いながら見るんですけど毎年」

2020年はおよそ4000点が飾られ毎年華やかさが増しているこの展示会。
みんなで作ったねずみの飾りも大好評。

作品を作り終えたこと以上に、それを見たお客さんの笑顔が何よりの喜び。

「私も、見てもらってすごくうれしくなって、楽しくなって、みんなの笑顔が跳ね返ってくる。また来年はこれを作って喜んでもらって、あと面白いのも入れてみたいな…やめられないですね」

つるし雛を作るやりがいがあり、それが生き甲斐でもある。
これからも、一針一針が春を運ぶ。

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February 09, 2020 at 08:00AM
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