外出自粛中、体はなまれど目は酷使している人続出中！疲れにくいモニターの見方と日頃から気を付けるべきアイケア術 - @DIME

平日は仕事でPC作業&オンライン会議、休日はテレビにYouTubeにNetflix……こんな具合に外出自粛期間中、身体はなまっている一方で、目だけは連日酷使されているという人も多いはず。

そこで今回、モニターを長時間見続けることによる目の負担と、今こそ必要な3つのアイケアについて、眼科専門医・土至田宏氏の解説を交えながら紹介していきたい。

PC・スマホを見続けるとどうなるのか？

通常まばたきは1分間に20回程度だが、モニターを見続けるとまばたきが1/4程度に減少することが分かっている。すると、目が開いている時間が長くなってしまうので、目の表面が乾いて角膜が傷つきやすくなってしまう。

普段は涙で保護されている角膜は、水晶体とともに光を網膜に集めるレンズの働きと、異物や細菌の侵入を阻むバリアーの役割を果たす重要な部位。角膜が傷ついてしまうと、視力低下や眼病の原因になることもあるので注意が必要だ。

ブルーライトの影響で、「不眠症リスク」の可能性も！

出典：日本電計株式会社 計測・試験機器総合Web展
ブルーライト測定器特集「3分でわかるブルーライトのお話」

在宅勤務は、通勤時間を節約でき、仕事に集中しやすい環境も整う一方で、サービス残業やストレスが増加、不眠症のリスクも生じる恐れがあることが、2017年の調査で明らかになっている。
（国連の専門機関、国際労働機関の2017年の報告書）“Working anytime, anywhere: The effects on the world of work”より

夜間、ブルーライトを浴びると、脳がまだ昼間だと勘違いしてしまう。すると、睡眠を促すメラトニンという物質が分泌されなくなくなってしまうため、眠りにくくなってしまうのだ。

“おうち時間” の疲れにくいモニターの見方とケア方法とは？

目を酷使しているこの状況とはいえ、外出自粛中は、モニター作業が欠かせないもの。そこで、眼科専門医の土至田氏が提案する正しい目の使い方とケアの方法について紹介していきたい。

■家で過ごす時のモニターの見方について

1. モニターは明るくしすぎないように。部屋を明るくして、モニターの明るさは抑えよう。
2. PCは少し見下ろす位置に置くこと。画面は目線の真正面にすること。
3. 1時間PC作業をしたら、モニターから目を離し適宜目を休める。

※窓の外を見る/1ｍ以上遠くを見る/目をしっかりとつぶる

土至田氏：最近肩がこっていませんか？それは、眼精疲労に伴っておこる首・肩の痛みかもしれません。また、目が乾く方は、目を潤したり眼表面保護の目薬を選ぶと良いでしょう。目に必須の栄養素であるビタミンA入りの点眼薬は、角膜上皮細胞のヒアルロン酸の産生を促し、そのヒアルロン酸が細胞の進展を助けるので、角膜上皮の傷を早く治す作用があります。

■酷使した目のケアについて

1. 肩こりや首筋のこりは目の疲れ由来かも。見たい距離が楽に見える眼鏡の使用を。
2. 目が疲れたと感じたり、乾いたらまずは3時間に1回を目安に、目薬で目を潤す。
※症状が酷い人には角膜修復機能のあるビタミンA入りの目薬が有効
3. ホットアイマスクで目を温める。

●順天堂大学医学部附属静岡病院・眼科先任准教授・土至田宏氏

1992年3月聖マリアンナ医科大学 卒業
1992年6月 順天堂大学医学部 眼科入局
1998年3月 順天堂大学大学院 修了
1998年12月 米国ルイジアナ州立大学 眼科 リサーチフェロー
2004年2月 順天堂大学医学部 眼科 臨床講師
2014年6月 順天堂大学医学部附属静岡病院 眼科 先任准教授

出典元：角膜ケア広報事務局

構成／こじへい

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May 13, 2020 at 07:04AM
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