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通算6度の甲子園出場!復活の兆しを感じさせる古豪・小山(栃木)は積極性を武器に - 高校野球ドットコム

通算6度の甲子園出場!復活の兆しを感じさせる古豪・小山(栃木)は積極性を武器に

2020.06.07


小山の選手たち(写真は2018年)

 今回の新型コロナウイルスの感染拡大による高校野球の大会中止が日本高野連から発表されたが、それを受けての各都道府県の対応は、地域によって差異がある。いち早く代替え大会を発表した地域もあれば、福岡県のように開催しないことを発表した県も出てきた。(現在は開催を検討中)慎重を期して状況を見ているところもある。

 1976(昭和51)年春には、センバツ準優勝を果たすなど、春2回夏4回の甲子園出場で、通算5勝6敗という実績がある小山。栃木県の県立校としては、中核進学校としての位置づけでもある。宇都宮清陵を関東大会に導くなどの実績を挙げた齋藤崇監督が就任して、徐々に古豪復活の兆しを示してきているという。

 「正直、今年の春はチャンスかなと思っていましたから、(大会が出来ないのは)残念で仕方ないです」

 そんな思いの齋藤監督だが、校務としては生活指導部長という任務も担っている。だから、多くの教員が在宅勤務となった4月、5月もほとんど毎日のように学校には出てきていたという。

 「学校へ来て、やることも多かったんですけれども、時間を見つけて毎日2時間くらいはグラウンドを掃いていました。ボールの飛び出し防止や日影を作るということも含めて、グラウンド周囲に樹が多いので、毎日、落ち葉が大変なんですよ。それを掃いたりしながら、いろいろ気付いたこともありました」

 いつもは生徒が手分けして行っている作業を一人でやりながら、考える時間もあるので、冷静に作業をしながら、いろいろなことを考えていたという。練習法や指導も含めて、「こうしたらもっといいかな」というような気付きもあったという。

 学校は、5月最終週から、分散登校が始まっていた。学校としては「文武両道」を掲げているということもあり、部活動に関しても、比較的積極的に捉えられている。だから、6月に入ってからは、ある程度は従来と変わらない形で活動していこうという姿勢を示してくれているという。

 それまでの休校期間は、地方都市ということもあって、生徒たちは河川敷や広場を見つけて、可能な限り自分たちで練習をしてきたようだ。「生徒たちに主体性を持たせていきたいという考えもあるので、メニューを与えたりはしないで、自分たちで考えてやっていくように」ということを基本スタイルとしていた。
 選手たちも、それぞれに工夫を凝らして練習していた。そんなことを時に齋藤監督に電話で連絡してくるという形で情報を得ていた。

 「実際、練習が始まってみて、普通にやっているけれども、投手はストライクがきちんと投げられるのかなぁという心配もある。それでも、ブルペンに入って投げていけるので、投げ込んでいけば何とかなるとは思う。ただ、打撃の感覚がなかなか戻ってこない。しばらくは、とにかく前から来るボールをしっかりと捉えていく感覚を取り戻す練習をして行かないといけない」

 長い期間、実戦練習から遠ざかっていただけに、まずはそんなところから感覚を戻していくことが基本になっていくようだ。
 甲子園を目指す夏の戦いは中止になってしまった。各地で代替大会案を提示しているところもあるが、栃木県の場合は、まだ、代替大会の方針がどうなっていくのかということは、公表されていない。

 「いずれにしても、戦い方としては、犠打で送って点を取っていくということよりも、選手の1打席を大事にしてあげるということでは、積極的に打って行けということになっていくのではないだろうかと思う」

 夏の戦いに向けては、トーナメントとしての戦いへのこだわりというよりも、一つずつのプレーを大事にした戦い方となっていくようだ。
 今春は新入生も15人が入部してきた。「古豪復活」を期待されている中で、「自分としても大分、手ごたえも感じてきたし、実は今年の春季大会はひと暴れできるかなという気もしていて楽しみだった」というだけに、正直なところ春季大会がなくなったのは痛かったという。

 徐々に通常に戻りつつある中で、3年生の練習と、秋以降を見据えた新チームとしての練習とを並行して進めていかなくてはいけないという。

 「当分は分割練習になっていくだろうけれども、監督にオフはないという覚悟は出来ていますから、やっていってあげないといけません」
 そして、高校野球がやれるということでラグビーや駅伝など、まだ大会の残っている他の部活動へ向けてもいい呼び水になっていかれればいいという思いも込められていた。

(記事=手束 仁

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