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iPS細胞で作った網膜細胞 目の難病の臨床研究で初移植へ 神戸 - NHK NEWS WEB

重い目の病気の患者にiPS細胞から作った網膜の細胞を移植する世界初の臨床研究が11日、国の部会で了承され、神戸市の病院などの研究グループは年内にも1例目の移植手術を実施することになりました。

神戸市の神戸アイセンター病院と理化学研究所のグループは、進行性の目の難病「網膜色素変性症」の患者に、他人のiPS細胞から作った「視細胞」と呼ばれる網膜の細胞を移植して視力の回復を目指す臨床研究を計画しています。

計画は11日開かれた厚生労働省の部会で了承され、グループは年内にも1例目の移植手術を実施することになりました。

「網膜色素変性症」は徐々に光を感じ取れなくなって失明することもある病気で、国内におよそ3万人の患者がいるとみられますが、今のところ有効な治療法はありません。

iPS細胞を使った臨床研究が実施されれば世界初となり、グループは1年かけて安全性などを確認し、治療法として確立させたいとしています。

神戸アイセンター病院の栗本康夫病院長は「計画が了承され、ひとまず安心した。手術の実施日は、新型コロナウイルスの流行状況なども考慮しながら安全最優先で検討する」と話しています。

iPS細胞を使って目の治療を目指す臨床研究は、これまでにも網膜の組織や角膜の移植が行われています。

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June 11, 2020 at 04:23PM
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