2020年は千手観音ローテ！ 福岡ソフトバンクの開幕ローテーションが間もなく完成する。9日のオリックス戦（ペイペイドーム）で有力候補の高橋礼とバンデンハークが登板予定で、10日同戦は当落線上にいる石川の先発が見込まれている。8日にオンラインで取材に応じた工藤監督は、開幕ローテ決定のリミットを数日中とし、残る枠を「3」と明言。開幕投手の東浜、開幕2戦目の和田、2カード目初戦のムーアとともに右から、左、下手投げとバリエーションに富んだ布陣で異例のシーズンに臨むことになりそうだ。 【表】工藤ホークスの開幕ローテ
■79日ぶり福岡で試合
3月22日のロッテ戦以来、79日ぶりのペイペイドームでの対外試合に向け、8日は先発投手陣が本拠地で汗を流した。プロ8年目で初めて「開幕投手」を託された東浜は休養日だったが、ロッテとの開幕2戦目に先発する和田、2カード目の西武6連戦の初戦を任されたムーアと、実績のある両左腕は登板日から逆算して準備を進めている。 練習を見守った工藤監督は、2020年の開幕ローテーションの現状について語った。「（決まっているのは）今、3人です。残り3枠。計画通り今のところ来ていると思うし、この2、3日の間でしっかり決めていく」。明確なメッセージを打ち出した。 最終テス投に1番手で臨むのが、9日オリックス戦で先発する高橋礼だ。春季キャンプで左太もも裏を痛め出遅れたものの、実戦復帰した紅白戦を含め、2試合で計6回を投げ、許した安打はソロアーチの1本のみ。1失点に抑えている。「僕はけが明けで結果を出さないといけない立場の人間」。危機感をにじませる昨年12勝を挙げた新人王は、投げるたびに信用を取り戻している。 アンダースローが開幕ローテに名を連ねることで大きな相乗効果も生まれる。開幕カード3連戦は右の東浜、左の和田に続き、実戦で計10回2/3を無失点に抑えている右腕二保が有力候補。左右ジグザグの並びでスタートできる。2カード目からは同一カード6連戦。米大リーグ通算54勝左腕ムーアが先陣を切った後、球界屈指のサブマリンが打者の目線を変える。ここにいずれも150キロを超える本格派右腕であるバンデンハークや石川が続けば、相手打線が対応に苦労することは想像に難くない。 一方で、大きな期待を寄せられる高橋礼といえども失敗は許されない。ローテのイスは与えられるものではなく、奪うもの。メンバー選考について指揮官は「結果で判断させてもらう」と実績組にも結果を求めている。3カ月遅れのシーズンインまで、あと10日。開幕ローテの6枠を巡るバトルは、いよいよクライマックスを迎える。
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June 09, 2020 at 10:14AM
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ソフトバンク開幕へ「幻惑ローテ」完成間近 打者の目狂わせる仕掛け（西日本スポーツ） - Yahoo!ニュース
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