更新日:2020年8月11日
日時:令和2年8月10日(月曜日)15時00分~15時30分
場所:知事会議室
(知事)
今日は県内で新たに5名の陽性確認がありましたので、公表させていただきます。県内で107人目となります。まずは(パネルの)この25事例目。これは松山市の若い方々、大阪から来られた方と県内で行動を共にされたケースでしたけれども、この25事例目の濃厚接触者2名、こちらが103、104人目となります。それから二つ目が、後ほど言いますけども、今回は市を公表させていただきます。今治市の28事例目の濃厚接触者2名、105人、106人目。そして、新たに29事例目、こちら新規の事例1名、107人目の方でございます。感染された方に心からお見舞い申し上げます。一日も早いご回復をお祈りさせていただきます。
それでは現時点の進捗状況も併せて報告いたします。新たに陽性が確認された方々と連絡を取りまして、今後の治療内容等についてを説明させていただきました。ご本人の意向も十分確認し、プライバシーに配慮した上で、現在把握している内容について公表を行います。
その前にまずこの23事例目でございますけども、前にもお示ししましたとおり囲い込みは完了しておりました。そして、残っているのが濃厚接触者の健康観察でありましたけれども、8月9日、昨日をもちまして健康観察期間も終了。全て発症もなく封じ込め完了ということで、明日からこちらについてはこちらの対処事例の方に入れさせていただきます。この事例から感染が拡大することはございません。
それでは次に25事例目。こちらの(相関図)パネルで説明させていただきます。元々は大阪から来県され、大阪で陽性確認された方々と県内の5名の方が行動を共にされていました。お二人は陰性でございましたけれども、学生さんお二人と会社員の方が陽性確認されたケースでございます。この方の同居のご家族8名いらっしゃいました。当初4名の方が陽性でございまして、残り4名の方は陰性が確認されておりましたが、全員濃厚接触者ということで自宅待機、健康観察をしていただきました。すなわち、そこから外へ接触はないということでございます。そのうちお一人は先日陽性を発表させていただきましたが、残りお二人の方についても症状が若干出ているということでしたので、速やかにPCR検査を実施しましたところ、陽性が確認されました。お二人の方とも女性でございまして、この同居の方と同様に住所地は松山市でございます。このお二人については年代、職業とも、家族構成から個人が特定される可能性が高いということもありまして、ご本人およびご家族から強い意向がございます。それをしっかり受け止めて、非公表とさせていただきたいと思います。それではまずこのIの方の行動歴等について説明させていただきます。(Iの方は)3日から鼻水。Jの方は8日から微熱37度2分あったと聞いています。現在、お二人とも症状はなくなっております。無症状になっておりますが、医師の判断によりまして、本日午前中に県内の指定医療機関に入院をしていただきました。お二人ともCの方の陽性が確認された8月1日以降、ずっと自宅待機をされております。すなわち、濃厚接触者の囲い込みの中での陽性確認でございますので、外で行動されていませんから、このケースから感染が拡大する恐れはないということで、まずは冷静に受け止めていただきたいと思います。なお、この25事例目につきましては、関係者全員の検査も終了いたしましたので、こちらのPCR検査については赤丸(検査完了)とさせていただきます。
次が28事例目でございます。8日に公表させていただきました28事例目は、バスケットボールの関係でありますけれども、協会、それからご本人の意向もございまして、チームの中の住所が公表されると、すぐに(個人が)特定されてしまうということがあるということで公表しないでいただきたいというふうな旨がございました。そこで、住所地を非公表としておりましたけれども、その後、この方の周辺が陰性であればそれで収まるということだったんですが、同居の方、それから職場の方の陽性が今回確認されました。そこで、広く関係者の調査を行う必要性が新たに生じてまいりましたので、感染者ご本人、そして県バスケットボール協会にもう1回話しまして、(住所地を公表する)同意をいただきました。そこで住所地を公表いたします。今治市でございます。Aの方、(相関図パネルの)点線は無症状ということでございます。(パネルの)赤丸は陽性確認ですけども、点線の場合は無症状、点線じゃない場合は症状があるということでございます。(Bの方は)Aの方の同居のご家族で、ご覧のように(Bの方は)点線ですから症状はありません。しかし、濃厚接触者として昨日検査を実施した結果、昨日の夜に陽性の確認がされました。今申し上げたように症状はありませんけれども、医師の判断により、本日午前中に指定医療機関の方に入院をしていただきました。保健所の聞き取りによりますと、このBの方はAの方と接触した8月2日以降、Aの方も無症状でございますので、3日から注意をしながらでしたけども、7日まで学校等で勤務を行われております。このBの方は住所地が今治市でございます。職業は今治市立大西中学校の教諭の方でございます。年齢については、個人が特定される可能性が高いため非公表とさせていただきます。同校は7月30日から夏休みに入っておりまして、授業は行っておりません。ただ、この間、調査しますと、職員室での執務のほか、同校内において部活動指導、そして少ない人数ですが担任をしている学級の複数の生徒とともに学級活動を行っております。この間、教諭は活動中常にマスクを着用しており、部活動時の体育館や学級活動時の教室でもそれぞれ換気や消毒を行うなど感染予防策はしっかりと講じられていたということが確認されています。また、本人には症状は出ていませんけれども、7日に濃厚接触者となった時点からは学校の方で自宅待機をさせているところでございます。この方は症状がないため、濃厚接触の対象期間は全国統一の国の指針によりますと、検体を採取した2日前以降となります。しかし今回は学校関係者の感染事例ということでございますので、学校の活動状況を踏まえまして、国の指針以上に3日前に拡大をしたいと思います。拡大をして濃厚接触者の調査を行い、現時点で部活動の生徒さんおよび担当する学級の生徒。今申し上げた学校勤務で接触のあった生徒13名、それから職場の同僚5名、合計18名を濃厚接触者として確認をしています。昨日中に既に全員に自宅待機と健康観察を依頼し、受け入れていただいております。18名の検査については、既に検体採取に着手をしておりまして、今日明日中に実施予定でございます。明日の夜までには全員の結果が出ると思いますが。なお現在こちらの13名プラス5名の18名の中に症状の出ている方はいらっしゃいません。全員が無症状でございます。さらに、学校のケースなので、濃厚接触者に当たらない接触者につきましても、念のため幅広い検査を実施する方針で対応したいと思います。
県教育委員会の対応ですけれども、今治市教育委員会と連携しながら、保健所調査に全面的に協力するとともに、学校や地域の感染拡大を未然に防ぐことを目的としまして、昨夜のうちに、教諭と接触した可能性のある関係者の調査を教育委員会の方で先行して行っておりまして、濃厚接触者に当たらない場合でも接触が認められた方たちは、本日から念のため自宅待機と健康観察をお願いし、全員の了解をいただいているところでございます。
また、Bの方の勤務先の学校ですけれども、現在、夏休み期間中でございます。7月30日から8月31日までが夏休みということで、(夏休み)期間中でありますが、本日から安全が確認されるまでの間、部活動も含めた全ての学校活動は休止しております。そして、念のため、昨晩のうちに同校の全ての生徒に自宅待機をお願いしております。学校の消毒は、本日午前中に全て完了をしています。
先ほど申し上げましたように、県としては、学校関係者につきましては、濃厚接触者に該当しない接触者についても、できる限り速やかにPCR検査を受けていただく予定でございます。ルール上は濃厚接触者ではありませんので、2週間の自宅待機の必要はございません。そのため、PCR検査で陰性が確認され次第、順次、念のため、各家庭で健康観察は行いながら日常の活動に戻っていただくこととしております。また、同教諭と直接の接触のなかった生徒の皆さんにつきましても、周囲の方々の検査が終わるまでの間は、こちらも念のためでございますけれども、不特定多数との接触を避け、自宅での健康観察を徹底していただくようお願いをしております。
以上のように、県では教育委員会や今治市と連携しまして、接触の認められる者を前広に把握をしまして、その囲い込み、この段階では完了をしております。現在、保健所において詳しい調査と接触者のPCR検査を迅速に進めておりますので、学校や地域の皆さんには冷静に受け止めていただきますようにお願いを申し上げたいと思います。
なお、この事例で心配しておりますのが、中傷や誹謗(ひぼう)でございます。そもそも、このAの方はバスケットボール協会が招集した遠征に参加をされた方でありますけども、バスケットボール協会も十分にその時点では気を付けながら遠征を実施しております。ガイドラインを作って選手たちに徹底、そして遠征先も感染拡大が広がっているような首都圏は全て除外、そして、その時点では非常に感染者が少なく、落ち着いていた状況にありました秋田県に直行されています。そして、帰県した後に、秋田の方でチームでの感染が発覚をした例でございます。また、ガイドラインを忠実に守って、夜の外出や他のチームとの試合以外での接触も行っていないなど、その時点でしっかりとした注意をしながら行動をされております。そして、帰って来られた後も、気を付けながら行動されていますが、ご本人自体が今も無症状でございます。そういったケースで残念ながら家庭内感染、職場感染ということになりましたので、それだけの注意は喚起されていたということはぜひ分かっていただきたいと思います。いわば交通事故のようなもので、誰しもが注意を払っていても散発的な陽性確認が出るということは全国的にもそうですし、これまでにも繰り返し申し上げてきたとおりでございますので、それだけの注意を払いながら行動されていたということだけはお分かりいただきたいというふうに思います。ということで、感染者個人を特定しようとしたり、非難したりする行為、特にSNS上では無記名であるがゆえに、本当に無責任な中傷、あるいは不確実な情報を飛び交わせてしまう、不安に勝てなくてそういう情報を出してしまう方も中にはいらっしゃるでしょうし、混乱させるために確信的に情報を拡散しようとする人もいるでしょう。政治的な思惑でそういう行動する人もいるかもしれません。絶対にやめていただきたいと思いますし、賢明な皆さんには(そのような情報に)振り回されないようにくれぐれもよろしくお願い申し上げたいと思います。それよりも、精いっぱい抑え込むべく全力を尽くしますので、一番大事なことは感染された方々を気遣ってあげるということと、それから生徒の皆さんが一日も早く、安心して日常の活動に戻れるように地域を挙げて温かく見守っていくという空気を作るということが最も大事なことだと思いますので、賢明な県民の皆さん、どうぞよろしくお願い申し上げます。
次にCの方になります。この方は、このAの方の職場関係の方でございます。40代の女性で、住所地は今治市、職業は団体職員で、Aの方の同僚の方でございます。この方は8日の夜に咳があり、翌日9日の朝に37度8分の発熱があったそうでございます。そして、それを受け9日、保健所において検体採取し、陽性が確認されました。
現時点での保健所の調査では、Cの方の同居のご家族2名、この方々を濃厚接触者としております。保健所から自宅待機と健康観察を依頼し受け入れていただいております。今後、こちらの方は8日の発症ですから、潜伏期間の考慮が必要となります。それを考えた上でPCR検査を実施する予定でございます。また、この同居のご家族の方には症状はない、無症状と聞いております。なお、職場関係ではAの方の(パネルの)こちら4名、Cの方とも同じ職場になりますけども、こちらの4名の方も濃厚接触者として自宅待機していただいていますが、同じように潜伏期間等を考慮してPCR検査を実施する予定でございます。
最後に、全く新規の事例、29事例目の新規の事例でございます。107人目の方でございます。感染者の概要でございますが、30代男性、住所地は松前町の方でございます。職業はアルバイトの方でございます。この方は3日に38度台の発熱と、倦怠(けんたい)感の症状が現れまして、8日に39度台の発熱および味覚障害があったことから、医療機関を受診され検体を採取。昨日、検査の結果、陽性が確認されました。
この方は接客の業務でありますが、保健所で調査しているところでは、職場では従業員の毎日の健康チェック、それから勤務中は常にマスクを着用、職場では手指消毒液を数カ所に設置、休憩は一人一人交代で取るなど、感染防止対策はそのお店としては徹底していたとのことでございます。このため、現時点では利用客および職場の同僚には濃厚接触者はいないと保健所は判断しておりますが、職場の同僚5名につきましては、念のため、本日中に検査を実施することといたしており、検査結果が判明するまで全員自宅待機を要請しております。
また、家族関係では、保健所の調査でご家族4名を濃厚接触者として確認しておりまして、自宅待機と健康観察を依頼し、こちらも受け入れていただいております。今後、潜伏期間等を考慮して検査する予定でございます。そして、このご家族の方は全員無症状、症状のある方はいないというふうに聞いております。なお、この方の勤務先にこれまでに感染が確認された他の事例の感染者の方が立ち寄ったことは確認しています。ただ、保健所の調査の結果、その方々との濃厚接触などは確認されていないとのことでございますから、今の段階でこれが感染経路に当たるとは判断し得る状況ではございません。なお、予断を持たずに同僚の検査結果等を踏まえ調査を進めることとしたいと思います。今後とも迅速な囲い込みに注力しますので、関係者の皆さんには、感染拡大防止のために全面的なご協力をよろしくお願い申し上げたいと思います。
ご案内のとおり、昨晩、島根県の私立高校で、大規模なクラスターが発生したというニュース報道がございました。全国的に20代、30代の若い世代を中心に感染が広がっているという報告がなされている中で、10代でも大規模なクラスターが発生したことになります。報道によりますと、全国から生徒が集まり、寄宿舎で集団生活を行う学校とのことでございました。今回の本県の学校での感染事例とは全く異なるものでございますが、学校活動だけでなく、学生寮での生活も、これまで以上に感染防止対策に十分に留意をする必要があるというふうに考えます。
そこで本日、公立、私立を問わず、関係する学校には、注意喚起をする文書を発出したところでございます。最近では、スポーツ競技や合宿など、県外をまたぐ交流による感染事例も出てきております。現場の指導者、施設等管理する方々には、特に若い世代での感染拡大防止のため、体調管理、そして感染防止対策には十分に注意をして、適切な指導や、施設の管理をお願いしたいというふうに思います。
であるがゆえに、若い世代の方々も、体調に少しでも異変を感じたら、迷うことなく参加を取りやめる。自分は症状がないから大丈夫なんていうことは決して思わずに、常に周りに感染させてしまうかもしれないという思いを持っていただく。ここは想像力でございます。ぜひ常日頃の行動に、周りの方に思いやりの気持ちを持って、感染回避行動を取っていただきますようお願い申し上げます。以上です。
(NHK)
私から三つ伺いたい。まず29事例目の松前町にお住まいの30代男性の方のご職業がアルバイトとなっているが、このアルバイトの場所というのはどちらの市町になるのか。
(知事)
松山市です。
(NHK)
松山市。差し支えなければどのような業種の。
(知事)
ちょっとこれは今のところご容赦ください。
(NHK)
この方の勤務先に他の先に出た事例者の方が立ち寄ったということだが、これは何事例目の方が。
(知事)
これはちょっとまだ今の段階では特定できたわけではないんで、ちょっと控えさせていただきたいと思います。
(NHK)
最後に、先ほど知事からお話があった公立、私立(の学校)への注意喚起の文章、これはメールか何かで送られたのか。お手紙か何かで。
(知事)
文書で送っております。メールで送っている。一応念のため寄宿舎のある学校数だけ申し上げます。本県における、まず公立学校の寄宿舎は県立高校が7校、特別支援学校が6校、それから市町立の学校が5校、合計で18校ございます。それから私立学校は9校で宿舎をお持ちだそうでありますけども、これ全部に対して注意喚起を促しております。
(NHK)
あらためて、これから、各学校が県外遠征であるとか、県外からもいろいろ遠征を受け入れる活動があると思うが、知事から、こういった学校の関係者の方に一言あらためてお願いしたい。
(知事)
そうですね、既に皆さんに通知したとおり、県教育委員会の方から通知いたしておりますが、まずは市中感染が拡大していると想定される東京あるいは首都圏、それから関西圏、それから大都市、もうこちらとのそうした交流はやめていただくと、これはまず第一でございます。それからもう一点は、それぞれの県ごとにもし(交流を)行う場合は、十分な現状調査、どういう状況になっているかということを確認するということが大事で、プラスそれぞれの学校あるいは協会が指針を作っていると思いますから、行動に十分注意をするということ、それから県外に出て帰って来られたときは、帰県後、十分な感染回避行動をそれぞれが行うこと、ここを徹底していただくということが大事だと思います。
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