痛みに号泣するぼくに寄り添う犬のジョン
子供のころ、キタバヤシ君という同級生と仲が良かった。
学校帰りにちょうどキタバヤシ君の家を通るので、毎日のように一緒に帰っていたが、たまに彼の家に寄ってミニ四駆で遊んでいたのをおぼえている。
が、彼の家にあった楽しみはミニ四駆だけではなかった。
60センチ水槽に3匹か4匹ほど泳ぐ、大きくて立派な金魚。これも大変素晴らしかった。
そして何より、キタバヤシ君の家には犬がいた。雑種の中型犬、ジョンである。
今日はちょっと、そのジョンとの思い出話を披露したい。
突然ぶつけられた堅いゆずの痛みに鳴き暮れていると…
ある日の放課後に筆者は、キタバヤシ君の家に向かっていた。この日は1人。キタバヤシ君が風邪で休んだので、プリントを家まで届けるつもりだった。
悲劇はここで起きる。
突然目の前に、当時の筆者より一回り小さな子供が飛び出してきて、無言で何かを投げつけた。顔面に衝撃。驚いて投げられた物体を見ると、堅い堅いゆずだった。
「あげる~」
子供はそう言ってどっかに消えたが、まあ痛い。
筆者は号泣しながら「もらいものだから」とゆずを拾い、そのままキタバヤシ君の家に向かった。
するとここで、いつもと違う態度を見せる犬がいた。ジョンである!
普段はあまり馴れ馴れしくないジョンが、庭先に筆者が顔を出したとたんに優しい声で鳴きながら近づき、頬を舐めてくれたのだ。
子供心に筆者は「ああ、犬って人がつらいとき、悲しいときには共感してくれる動物なのか」と感嘆したものである。
落ち込む人、寄り添う犬…
こういうことって別に珍しくない。
たまにSNSでは飼い主が落ち込んでいると犬がやってきて、心配そうに眺めたり、わざと甘えて笑顔にするという内容の動画を見ることがある。
犬は人の落ち込んでいる様子を把握しているような気がしてならない。
実際、犬は長い年月をかけて人とともに生きてきた生き物である。
序列を作りたがったり、甘えたりするのも、まるで人間のそれのようだ。
それに、「犬は人への共感性をある程度有している」という見解を主張する研究者や愛犬家もいる。
個人的には「動物と人間は100%共感はできない」と考えているけど、それでもうれしい、怖い、悲しいといった感情を見抜くことは可能だと感じている。
前述のジョンの話に戻るけど、やっぱり普段と違う顔を見せると、犬はそれを見て気持ちを汲んでくれることは肌で実感できた。
直接の飼い主ではない筆者にすらそうだったのだから、これが年中いっしょにいる家族に対してとなると、さらに共感性は高まることだろう。
おわりに
と、ここまで犬についてのちょっと良い話を思い出を含めてつらつらと書いてみた。我が家では現在、3頭の猫がいるけども……共感性はやっぱり犬ほど高くはないと感じる。
それぞれに「俺は俺が一番大事」って感じだし、喧嘩も嫉妬もするし、筆者が落ち込んでても平気で目の前でうんちするし……。
でもまあ、それが猫なのでしょうがない!
犬も猫も、みな最高!
文/松本ミゾレ(PETomorrow編集部)
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September 12, 2020 at 06:42PM
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