【&w連載】つむぱぱの幸せの気づき方
娘の「つむぎちゃん」や、息子の「なおくん」との何げない、ほっこりした日常のイラストをInstagramに投稿する「つむぱぱ」さん。 そんなつむぱぱさんが、みなさんの「家族との、個人的な幸せの思い出」をもとにイラストを描く連載「つむぱぱの幸せの気づき方」。 今回のお話は娘さんとお買い物に行くところからはじまります。
新潟在住・30代女性
「このお花のビーズじゃなきゃ、やだ!」 先日、3歳の娘と買い物に行った時、いつもはあまり物にこだわらない娘が、珍しくそう言ってきかなかった。 小さな子どもにとって、ビーズは簡単なおもちゃとはいえず、これまでに何度か遊んだ時は、ひもを穴に通すのが難しくて、途中で「ママ、やって」とお願いされたりもしていた。それにまだその時の残りもたくさんある。 だから「ほかのおもちゃにしない?」と聞いてみたのだけれど、娘は「これが絶対にいい!」とかたくなに言い張った。普段はそんな風に私が促すと、「うん、そうだね」と言いそうなところなのに。 何かに固執する姿を初めて見たような気がして、彼女にも少しずつ自我が芽生えてきたのかなと思い、結局それをレジに持っていった。ちょっともったいない気がしながらも。 家に帰ると、さっそく娘はビーズで何かを作り始めた。私が手伝おうとすると、「いい、自分でやるの!」と言って触らせてくれない。彼女の3歳下の弟が眠くなってきたので、私は別の部屋に寝かしつけに行った。 小さく開けたドアから時々、娘を見ていると、やっぱりビーズは難しそう。テグスを小さな穴に入れるのに苦労し、時にはビーズがバラバラと机の上に散乱することも。それでもこの日は、黙々と何度もやり直し、ビーズのアクセサリーを作り続けていた。 いつもなら嫌になって「ママー」と助けを求めにくるところなのに、よっぽどビーズ遊びが好きになったんだなあ、と私はほほ笑みながらそんな様子を観察していた。 息子が眠りに落ちた頃、娘のもとに戻ると、ビーズのアクセサリーがほぼ出来上がっていた。それはかわいいお花のネックレスだった。 「すごい、よくできたね! つけてあげる」と私が言うと、「違うよ。これはママにプレゼントだよ。もうすぐお誕生日でしょ! ママはお花が大好きだから、お花のネックレスにしたの」と娘はうれしそうに言った。 てっきり、自分が好きになったビーズで遊んでいただけだと思っていたのに。それにこっそり自分で作って、出来上がってから渡してくれるなんて。 確かに私はよく、庭でお花の手入れをするけれど、そんな姿もしっかり見ていてくれたんだね。3歳の彼女にできることを精いっぱいして、私を喜ばせようとしてくれた気持ちが本当にうれしくてうれしくて。 「ありがとう」と私が涙ぐんで喜んでいたら、「ママ、そんなにお花のビーズが好きなんだ。じゃあ、ちょっと待ってて」と娘は言い、得意になってまた何かを作り始めた。「見ちゃダメ!」と言うので、私はキッチンで夕食の支度を始めることにした。 パパが帰ってきて、夕食がテーブルに並んだ頃、娘はキッチンにひとりでいる私をつかまえ、こっそりとプレゼントを渡しにきた。 今度はビーズのお花のブレスレットで、「まま、すき」とひらがなで書かれた手紙が添えられていた。「ありがとう」と私が言うと、「ママは本当にお花のビーズが好きだね!」と娘はまた元気に言った。 それを見ていたパパが、「あ、もうすぐママの誕生日だったね。そっか、ママはビーズが大好きなのかあ。じゃあ、パパも今年はビーズで頑張るよ」ととぼけると、娘も「そうだよ! お花だからね!」と楽しそうに同調していた。でももちろん、パパには別のプレゼントをおねだりしました。
"それを見て" - Google ニュース
September 30, 2020 at 05:08AM
https://ift.tt/349gBIN
「このお花のビーズじゃなきゃ、やだ! 」娘が初めてムキになったワケ(朝日新聞デジタル&[アンド]) - Yahoo!ニュース
"それを見て" - Google ニュース
https://ift.tt/380rBsi
Shoes Man Tutorial
Pos News Update
Meme Update
Korean Entertainment News
Japan News Update
Bagikan Berita Ini
0 Response to "「このお花のビーズじゃなきゃ、やだ! 」娘が初めてムキになったワケ(朝日新聞デジタル&[アンド]) - Yahoo!ニュース"
Post a Comment