福島市土湯温泉町で化石が発見された１５００万年前の大型哺乳類「パレオパラドキシア」（愛称・ゆパッチー）をかたどったモニュメントがほぼ完成し、２３日、モニュメントに魂を入れる「目入れ式」が行われた。
化石は長年筑波大に保管されてきたが、このほど再調査されてパレオパラドキシアと判明した。このため、土湯温泉観光協会が観光客らに親しんでもらおうと、モニュメントを制作することを企画。制作資金をクラウドファンディングで募ったところ、２０９万円が集まった。
東京芸術大講師の鉾井喬さんを統括コーディネーターに、福島西高デザイン科学科の生徒や福島学院大情報ビジネス学科の学生が昨年１１月からモニュメント作りを始めた。新型コロナウイルスの感染拡大による中断を経て、完成することになった。
モニュメントは横２．４メートル。本体は発泡スチロール製で、前足をたらいに置いている。こけし作りの過程で出た端材や温泉旅館の浴衣を使い、化石が見つかった地層をイメージした模様を体にあしらっている。
目入れ式は土湯温泉観光交流センター湯愛舞台（ゆめぶたい）で行われ、福島西高デザイン科学科２年の女子生徒（１７）が生徒を代表して目を取り付けた。女子生徒は「目を入れたらかわいくなった。土湯の自然や文化を取り入れた体の模様もかわいい。多くの人に見てもらいたい」と話した。
今後最後の仕上げを行い、１２月２６日午前１１時、湯愛舞台の展望広場でお披露目式を行う。同日午後１時から一般公開する。
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November 24, 2020 at 07:33AM
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「目を入れかわいく」ゆパッチーの像完成 土湯温泉、12月お披露目 - 福島民友
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