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米リセッションの時期、市場の見方は間違い-ソロス・ファンドCEO - ブルームバーグ

著名投資家ジョージ・ソロス氏のファミリーオフィス「ソロス・ファンド・マネジメント(SFM)」のドーン・フィッツパトリック最高経営責任者(CEO)兼最高投資責任者(CIO)は、近い将来にリセッション(景気後退)入りするとは懸念していない。

  フィッツパトリック氏はブルームバーグテレビジョンの番組で、米個人消費が「異例なほどの」好調な状態にあるとし、予想されている利上げを経済が切り抜ける一助になると論じた。賃金の伸びはインフレに追いついていないが、米国民はクレジットカードの利用残高を抑えるための手元資金をまだ十二分に確保しているとも指摘した。

  さらに「利上げは景気を減速させ、インフレに影響を及ぼすが、今の経済には衝撃を吸収できる能力がある程度備わっている」と述べた。

フィッツパトリックCEO兼CIOがブルームバーグテレビジョンの番組で発言

インタビューの一部要約は以下の通り:

米経済は2022年1-3月(第1四半期)にマイナス成長となった。これはリセッション入りの可能性が高いことを意味すると思うか?

  国内総生産(GDP)の数字を見ると、マイナス成長となったのは純輸入が理由というのが重要な点。これは輸入が多いということを意味する。消費者や企業の需要が力強いためだ。従って、GDPの数字には明るい兆しも見られる。リセッションは避けられないというのが基本線であり、いつ起きるのかというのが問題だ。市場の織り込み具合に目を向けると、かなり早期のリセッションを織り込んでいる。

  2023年という観点では、どの資産クラスに注目するかにもよるが、市場は間違っている可能性がある。その理由は消費者が異例なほどの好調な状態にあるためだ。

米GDP1-3月改定1.5%減、企業利益縮小-個人消費は上方修正 (2)

インフレは数十年ぶりの高水準にある。これは大きな問題ではないのか?

  金利が上昇するのは間違いない。米金融当局は極めて迅速に行動するだろう。実質金利はまだマイナスだ。従って、金融政策はまだ非常に緩和的だ。利上げは景気を減速させ、インフレに影響を及ぼすが、今の経済には衝撃を吸収できる能力がある程度備わっている。リセッションを回避するとは思わないが、予想されているよりもずっと先になるだろう。

原題:

Soros’s Top Money Manager Says Markets Wrong on Recession Timing(抜粋)

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