■NY株式:米国株式市場は反発、金利低下が支援要因
ダウ平均は321.83ドル高の31,097.26ドル、ナスダックは99.10ポイント高の11,127.84で取引を終了した。
第3四半期及び下半期入りに伴い、新たな投資資金の流入を期待した買いから寄り付き後、上昇。その後、6月ISM製造業景況指数が予想以上に悪化し、2年ぶり低水準に落ち込んだことで景気後退懸念が再燃し売りが加速、一時下落に転じた。しかし、同時に、連邦準備制度理事会(FRB)の急速な利上げの思惑が後退、金利が大幅に低下したことで安心感も広がり下げ止まった。連休を控えた買い戻しも入り再び上昇すると、引けにかけて上げ幅を拡大。セクター別では、公益事業や小売が上昇した一方で、半導体・同製造装置が下落した。
イーコマースのエッツィ(ETSY)はアナリストの投資判断引上げで上昇。消費財メーカーのプロクター・アンド・ギヤンブル(PG)は景気後退懸念が強まるなか、ディフェンシブ関連株として買われた。自動車メーカーのゼネラルモーターズ(GM)は22年の業績見通しを据え置き、小幅高。一方で、百貨店のコールズ(KSS)は小売持株会社のフランチャイズグループによる買収交渉の取り止めを発表し、大幅安。ソーシャル・ネットワーキングサービスのフェイスブックを運営するメタ・プラットフォームズ(META)は業績悪化を見込んでエンジニア雇用計画を縮小すると報じられ、売られた。運送会社のフェデックス(FDX)はアナリストがインフレ圧力による業績への影響を指摘し、同社の投資判断を引き下げたため下落。
サンフランシスコ連銀のデイリー総裁は、FRBは引き締めを計画通り進めるべきとし、7月連邦公開市場委員会(FOMC)での0.75ptの利上げを支持。同総裁は2022年の投票権は持たない。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:ドル・円は一時134円79銭、米ISM製造業景況指数低下でリスクオフの円買い
1日のニューヨーク外為市場でドル・円は、135円55銭へ強含んだのち、134円79銭まで下落も135円台に再び戻し、135円29銭で引けた。米6月製造業PMI改定値が予想外に上方修正されドル買いが一時強まった。しかしながら、供給管理協会(ISM)が発表した6月ISM製造業景況指数が市場予想を下回り、2020年6月以来の低水準となったほか、建設支出も予想外のマイナスに落ち込み、景気後退懸念が強まり、長期金利低下に伴うドル売りに拍車がかかった。その後、デイリー米サンフランシスコ連銀総裁が「利上げ軌道を計画通り進めるべき」と伝え、7月FOMCでの0.75ポイントの利上げを支持する姿勢を示したため、ドルを買い戻す動きがみられた。
ユーロ・ドルは1.0440ドルから1.0366ドルまで下落し、1.0429ドルで引けた。ユーロ圏のスタグフレーション懸念が強まり、9月までの0.5%の利上げ観測後退に伴うユーロ売りが加速。ユーロ・円は141円24銭から139円79銭まで下落。ポンド・ドルは1.1976ドルまで下落後、1.2107ドルまで反発。ドル・スイスは0.9604フランへ弱含んだのち、0.9642フランまで上昇した。
■NY原油:反発、世界経済の減速予想を背景とする売りは一巡
NYMEX原油8月限終値:108.43 ↑2.67
1日のNY原油先物8月限は反発。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物8月限は、前営業日比+2.67ドルの108.43ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは104.56ドル-109.34ドル。アジア市場で104.56ドルまで買われたが、世界経済の減速観測を背景とする売りはロンドン市場で一巡し、ニューヨーク市場の終盤にかけて109.34ドルまで反発。通常取引終了後の時間外取引では主に108ドル台で推移した。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 31.56ドル +0.43ドル(+1.38%)
モルガン・スタンレー(MS) 76.75ドル +0.69ドル(+0.91%)
ゴールドマン・サックス(GS)299.23ドル +2.21ドル(+0.74%)
インテル(INTC) 36.34ドル -1.07ドル(-2.86%)
アップル(AAPL) 138.93ドル +2.21ドル(+1.62%)
アルファベット(GOOG) 2181.62ドル -5.83ドル(-0.27%)
メタ(META) 160.03ドル -1.22ドル(-0.76%)
キャタピラー(CAT) 178.29ドル -0.47ドル(-0.26%)
アルコア(AA) 44.78ドル -0.80ドル(-1.76%)
ウォルマート(WMT) 122.63ドル +1.05ドル(+0.86%)
《ST》
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