[8日 ロイター] - ゴールドマン・サックスは7日のリポートで、低水準の金属・エネルギー在庫が減少を続ける中、コモディティー(商品)価格の基本的な見通しは強いとし、最近の値下がりは長期的な買い場との見方を示した。
商品市場は需給のファンダメンタルズ(基礎的条件)から乖離し、売られ過ぎの状態にあると指摘。
「(人の)移動は世界的に堅調で、中国では力強い回復が続いており、石油市場は日量100万バレルの不足を示唆している」としたほか、金属受注は好調を維持していると述べた。
中国の大規模な景気刺激策により、商品市場は今後1年における米欧の景気後退リスクを乗り切ることができるとの見方を示した。
S&P/GSCI商品指数の3カ月、6カ月、12カ月のリターンをそれぞれ34.4%、30.4%、36.9%と予想。工業用金属の12カ月のリターンは57.2%、貴金属は48%、エネルギーは40.7%、農産物は24.4%と見込んだ。
石油市場は構造的な不足に陥っているとの見方も改めて示し、ロシアの輸出減少は日量30万バレルから来年第1・四半期までに同150万バレルに拡大すると予測した。
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