ワンストップで農産物輸出手続き成田空港と隣接卸市場 - 産経ニュース

日本航空と傘下のＪＡＬカーゴサービスは２７日、成田空港に隣接する「成田市公設地方卸売市場」で、農水産物が持ち込まれてから輸出するまでの作業を公開した。同市場では同日から集荷や検疫、通関、航空コンテナへの積み込みなど輸出に必要な手続きをほぼ全て済ませられる全国初の「ワンストップ物流」が始動していた。野菜や魚の鮮度を維持でき、輸出機会の拡大が期待される。

同市場は元々、成田空港から約１０キロ離れた場所にあった。老朽化などで昨年１月、現在の場所に移転していた。これまでは集荷や保管は市場内、通関やコンテナへの積み込みは空港内と別々の場所だったが、航空機に載せる以外の作業をほぼ済ませられ、輸出までに要する時間を短縮できるようになった。

２７日は成田市で採れたイチゴの検疫や、千葉県内などから届いた鮮魚の積み込み作業が進み、バンコク行きの便に載せられて出発した。ＪＡＬカーゴサービスの森本義規社長は「荷さばきの頻度を減らすなどして鮮度を保ち、市場の活性化や農水産物の輸出拡大に貢献したい」と話した。

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