NY原油市場 先物価格が一時83ドル台まで上昇 約5か月ぶり高値 - nhk.or.jp

12日のニューヨーク原油市場は原油の需給が引き締まるとの見方が強まり、国際的な原油の先物価格が一時、1バレル＝83ドル台をつけておよそ5か月ぶりの高値まで上昇しました。原油価格の上昇が続けばインフレ圧力が強まり、日本でもガソリン価格など暮らしに影響が及ぶ可能性があります。

ニューヨーク原油市場ではこのところ原油価格の上昇傾向が続いていて12日は国際的な原油取り引きの指標となるWTIの先物価格が一時、1バレル＝83ドル台をつけて去年11月中旬以来、およそ5か月ぶりの高値まで上昇しました。

背景にはOPECプラスをつくる主な産油国が5月から原油の生産量を大幅に減らす方針を明らかにしていることに加えて、アメリカの原油の在庫が減少して需給が引き締まるとの見方が強まったことがあります。

原油価格の上昇が続けばインフレ圧力が強まり、日本でもガソリン価格など暮らしに影響が及ぶ可能性があります。

市場関係者は「産油国の方針によって変動する原油の供給と景気によって変動する原油の需要のいずれも予想が難しく、今後、原油価格の上昇傾向がどこまで続くのかは見通せない状況となっている」と話しています。

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