ファッション広告での女性モデルの表現は時折物議を醸し業界的にはナーバスな案件となっているが、そこに“盲点”があることが最近になって指摘されている。オンラインのファッション広告には女性性の“モノ化”に繋がる表現が場所を変えて受け継がれているというのだ。
“セクシー広告”はネットに場所を変えて存続
欧米で若い女性向けのファッションを展開する「Pretty Little Thing」のYouTune広告について、広告審査機関「Advertising Standards Authority」は“過度に性的な手法”が用いられ、女性性を“モノ化”していると指摘している。
問題となったYouTube広告ではサングラスをかけた女性モデルが黒いビニール製のビキニトップを着用し、ショートパンツに白いハイヒールのブーツを履いている。規制当局はこの広告表現を過度に性的であり、見た者の気分を害するものであるとして警告しているのだ。
「Pretty Little Thing」側は規制を犯す意図はまったくないと説明しているが、かつて2017年にも「性的内容を示唆する」広告表現をしたとして当該の広告が禁止された経緯がある。また別のファッションブランドであるミスガイデッド（Missguided）やブーフー（boohoo）の広告もかつて過度に性的であるとして禁止されている。
「BBC」より
明らかに規制の対象になるようなファッション広告は従来型メディアではあまり見られなくなったのだが、実はネットに場所を変えて生き残っていることが今回指摘されることになった。昨年実施された調査によるとオンライン販売のみのブランドは、小売店のウェブサイトよりも、セクシャルな画像を使用する可能性が2倍高いことが報告されている。
また世代間の認識のギャップも拡大しているようだ。これらの広告のターゲットとなっている若者は、“過度に性的”なファッションは身体に自信を持っている女性のポジティブなイメージとして認識している傾向が高いという。文句を言っているのはターゲットの消費者ではない大人たちだということにもなりかねない。
オンラインのファッション広告をめぐる規制がどのような展開を見せるのか、はたして規制が緩むようなことがあるのか、今後の動向が注目される。
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April 18, 2020 at 05:52PM
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男性は空腹時にセクシャルな広告を目にするとせっかちになる？ - @DIME
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