テレビドラマの新作がほとんど放送されなくなった。新型コロナウイルスの感染防止で収録を控えているためだが、その分、山のようにたまったブルーレイの録画を掘り起こしては、家族みんなで楽しんでいる。
昔のドラマを見ていて面白いのは、当時の自分たちの暮らしが思い出されることだ。例えば子どもが小さい頃、私や夫の好みでいろいろ録画していたのだが、子どもが大きくなると、録画の主導権はいつしか移動していった。小学校高学年にもなれば、完全に子どもの趣味といえる番組ばかりだ。
でも、親の私がいうのは何だが、子どもの選択眼は結構確かだ。とりあえず録画しておいて、気に入らなかったらどんどん消していく。今でも勉強しろとうるさくは言わないから、子どもに時間はたっぷりとある。ネットで番組の評判や登場人物の情報を集めたりしながら、最終的に保存しておくドラマを選んでくれる。
昔のドラマを見ていると、内容はもちろんだが、それを見ていた頃の思い出もよみがえる。仕事や家庭でつらかったことが主だが、それでも「今になってみれば…」と落ち着いて振り返ることができる。これも家でゆっくり巣ごもりしたことの恩恵だろう。
（松江市・ブランチ）
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June 02, 2020 at 11:46AM
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