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新型コロナウイルスの感染の確認(24事例目関連、25事例目関連および26事例目)に関する記者発表の要旨について - pref.ehime.jp

更新日:2020年8月3日

日時:令和2年8月2日(日曜日)15時00分~15時28分

場所:知事会議室

(知事)

 県内で昨日実施されましたPCR検査で新たに3名の方の陽性が確認されましたので、公表をさせていただきます。昨日公表いたしました24事例目、松山市20代男性会社員の関係者の1名、93人目となります。それから25事例目、松山市20代男性、学生の方の関係者で1名、94人目でございます。そして3名のもう1名は新規、26事例目の方でございまして、95人目ということになります。感染が確認された方にお見舞いを申し上げますとともに、一日も早い回復をお祈りさせていただきます。

 7月19日以降、これまでに7件の感染事例が確認されました。本日、現在の全体の状況について、まず大まかに説明させていただきたいと思います。まずこちらの20事例目、宇和島市のケースでございます。宇和島市の20代男性の方。昨日(8月)1日で濃厚接触者の健康観察期間が終了いたしました。そこでこちら(のパネルの健康観察)が赤丸となり、事例としては封じ込め終了となりますので、明日からこちらの上の「対処事例」の方に入れさせていただきます。そして21事例目、22事例目、23事例目、今治、松山、新居浜の事例でございますが、既に囲い込みは全部完了しておりますけども、まだ濃厚接触者の健康観察中でございますので、ここはここ(健康観察)だけ引き続き残ってまいります。ただ濃厚接触者の方は現段階で全員症状はないということでございます。そして24事例目、25事例目はいずれも大阪へ行って帰って来られたケース、大阪の友人が来られて共に過ごされたケースでございますけども、大阪との往来が関係する事案でありまして、濃厚接触者からそれぞれ新たに昨日の検査で(24事例目で)1名、(25事例目で)1名、感染がそれぞれ確認されました。そして26事例目が全く新たな事例ということでございます。(24事例目の)1名、(25事例目の)1名、(26事例目の)1名と、3名の発表をさせていただきます。

 では昨日の検査状況でございますが、28件のウイルス検査を実施した結果、今申し上げましたように3件の新たな陽性者が確認されました。昨日中にご本人とそれぞれ連絡を取りまして、今後の治療内容等を説明させていただきますとともに、保健所の調査へのご協力を依頼しています。ご本人の意向やプライバシーにも十分に配慮しながら、現在把握している内容について公表を行います。まず24事例目、松山市会社員関連でございます。93人目の感染者の方でございます。濃厚接触者は同僚の方が2名いらっしゃいまして、昨日お二人とも検査をし、松山空港まで迎えに来ていた方は陰性でございました。もう1人の方が同室で仕事をされている方、こちらの同僚の方が陽性でありました。感染者の概要でございますが、40代男性、住所地は松山市、職業は会社員の方でございます。

 症状、経過、行動歴でございますが、症状は一昨日31日から37度台の発熱があったそうであります。その日に同僚の方の陽性が確認されましたことから、濃厚接触者として速やかに、昨日1日、保健所において検体を採取し、夜の20時ごろ検査で陽性が確認されました。現在微熱はありますが軽症でありまして、医師の判断により、本日午前中に指定医療機関に入院をしていただいております。この方には発症前2週間に県外へ行かれた訪問歴はございません。となりますと、やはり90人目の方から職場内で感染した可能性が高いと考えられます。勤務歴は症状が現れた31日の2日前以降調査しまして、29日、30日の2日間勤務されていますが、通勤は自転車、仕事中は常時マスク着用など、感染防止には留意されています。同居者はおられないということを聞いておりますが、ただ念のため、職場関係について松山市保健所が接触状況等の調査を今進めているところでございます。なお、この職場では従業員2名の感染が確認されたことになります。2名とも接客を行うような仕事ではないと聞いておりますが、いずれにせよ、事業者が本社の方で公表について検討中だと聞いております。そちらをお待ちいただきたいと思います。

 次に25事例目、松山市の学生の関連でございます。大阪から来た方が1名、県内の方5名の計6名で行動を共にした事例でございます。大阪から来られた方1名、これは大阪の方で陽性が確認、そして県内の方2名の感染が愛媛県で確認されましたが、新たに1名の感染が確認されました。この方が94人目の感染者となります。そして残る2名につきましては本日検査を実施いたします。今日の夜には結果が判明すると思います。現在この2人については症状はないということでございます。この他、最初に感染が確認された松山市の学生2名の濃厚接触者として、ご家族3名、アルバイト先の同僚1名を把握しており、昨日の検査でこのご家族3名およびアルバイト先の同僚1名、計4名は全員陰性が確認されましたので公表をさせていただきます。

 感染者の概要ですが、20代男性、住所地は松山市、職業は会社員の方でございます。症状、経過、行動歴ですが、27日に発熱、倦怠(けんたい)感が現れ、28日から症状が軽快していましたが、松山市保健所が大阪府の感染者の濃厚接触者と判断し、昨日20時ごろ検査で陽性が確認されました。現在症状はございませんが、本日午後1時ぐらいに県内の指定医療機関に入院をしていただきました。昨日のケースと同様、大阪府から来県した友人から感染した可能性が極めて高いと考えられます。この方も発症前2週間に県外への訪問歴はございませんでした。症状が現れた27日の2日前以降の行動歴でございますが、27日から31日まで勤務をされていますけれども、仕事中はマスクを着用するなど感染防止には気を配っていたと聞いています。松山市保健所の調査で、現時点で濃厚接触者としてこの方の同居のご家族が8名いらっしゃいます。この8名を濃厚接触者として確認しておりまして、既に自宅待機と健康観察を依頼し受け入れていただいています。この方々については全員、本日検体を採取して検査を行う予定でございます。夜に判明するのではなかろうかと思います。なお、現時点でこちらの8名の方の一部に症状がある方がいらっしゃるとの情報もあります。今日の夜(結果が)出ますので、まずは濃厚接触者の検査を迅速に行って、状況把握に努めて、速やかな対応をしていきたいというふうに思います。職場の同僚につきましては、保健所が職場の環境や本人との接触状況等を調査し、濃厚接触者の該当の有無を判断することとしております。迅速に関係者の特定を進め、囲い込みに全力で対応しますので、関係者の皆さんには全面的なご協力をお願いしたいと思います。

 また、発表したとおり、92人目の学生さんは発症後に通学をされておりました。保健所の方で学校の状況も調査しましたが、席の間隔はしっかり空けている、検温、マスク、換気の徹底もなされていた、こうした教室の状況等を踏まえまして、濃厚接触者に当たる方となる学生さんはいないというふうに判断していますが、念のため、濃厚接触者ではないんですけども、この学生さんが着席していた周辺9名の方を念のため本日検査することといたします。濃厚接触者ではありませんが、検査を念のため実施するということでございます。

 次に26事例目、新たな事例、95人目の方でございます。感染者の概要でありますが、70代の男性で、住所地は松山市、職業は無職の方でございます。症状、経過、行動歴ですが、31日に38度5分の発熱があり、A医療機関を受診されました。昨日も熱がちょっと上がりまして39度7分が続いたためB医療機関を受診したところ、肺炎の所見があったため、帰国者・接触者外来で検体を採取し、夜の20時ごろ検査で陽性が確認されました。昨日中にこの方は県内の指定医療機関に入院をしていただいております。本日の症状は若干熱下がりまして37度7分ぐらいですが、軽症と聞いております。この方は発症前2週間に県外の訪問歴等はございませんでした。症状が現れた31日の2日前以降の行動歴として、医療機関の受診や知人宅を訪問する以外は長時間の外出はなく、外出時はマスクを着用していたとのことでございます。松山市保健所の調査では、現時点でご家族2人および今申し上げた知人2名、計4名を濃厚接触者として確認しておりまして、全員に自宅待機と健康観察を依頼し受け入れていただいております。この方々も全員、本日検体を採取し検査を行い、今日中に結果が判明するものと思います。ご家族の方に症状がある方がいるとの情報もございます。先ほどと同じように、まずは濃厚接触者の検査を迅速に行い、状況把握に努め、結果次第で速やかに次の手を打ってまいります。

 以上が陽性者の発表でございますが、ここで今後の検査体制等の充実について少し触れさせていただきます。連日にわたり、全国の都道府県で感染者の発生が報告されています。本県でも7月19日から昨日8月1日まで、約2週間でありますが、7事例13人の陽性が確認されました。今後の感染の拡大は予断を許さない状況でございます。場合によっては、愛媛県内でも検査を必要とする方が大幅に増加することも考えておかなければなりません。これまでも一貫して検査体制の強化を図ってきましたが、さらなる対策として、県内の各圏域で診察、検体採取、ウイルス検査の一連の流れが、より迅速にできる体制を整えておく必要があると思います。

 これまでは帰国者・接触者外来を中心に診察、検体採取を行ってきましたが、例えば松山市はドライブスルー方式の検体採取を行っていますが、県内の2次医療圏ごとにこのドライブスルー方式を設置することなども、これはお医者さんの協力も必要になり、すぐにできるわけでありませんが、こういったことも検討しなければならないと考えられ、現在、各保健所が地元の郡・市医師会と協議を始めています。圏域ごとにマンパワーを含む医療資源には相違があると認識しておりまして、その圏域に合った体制づくりを地元のご意見も伺いながら、進めていきたいというふうに思っています。また、ウイルス検査についても、これまでは県の衛生環境研究所におけるPCR検査を中心に行ってまいりましたが、より迅速に結果が判明する抗原検査について、これは、スピードは30分ぐらいで判定が出ますけども、精度がPCR検査よりは劣るという問題があって、陰性が出た場合は、全部PCR検査で再度確認をしなければならない。陽性の場合はそのまま陽性採用ということになる抗原検査でありますけども、モデル的に医療機関で検査実施をしてまいりました。こうしたことを検証して運営方法も固めることができましたので、今後、県内一円で抗原検査の実施も視野に入れた検査体制の充実も考えていきたいと思います。ただ、このことについては今申し上げたように、医師会のご協力がなかったらできませんので、今日、県医師会の村上会長には私の方から直接電話をさせていただきまして、「各圏域で丁寧に調整を行っていきたいので医師会としてぜひご協力を」ということを申し上げ、快諾をしていただきました。

 次に、県民の皆さんへということで、昨日に引き続き3名の陽性確認が出たことから、不安を抱かれている方も多いと思います。ただ、重要なことは感染の連鎖を断ち切るということであり、そのために県と松山市、そして他の市町とも連携し指揮系統を一本化、情報を一元化して、関係者の特定や必要な検査を速やかに行うことで、感染が広がらないよう迅速な囲い込みに取り組んでいるところでございます。なお、ご覧のとおり松山市保健所の業務量が増大してきておりますので、他の保健所の応援体制も準備しております。必要となりましたら、支援をする行動を各保健所で起こしていきたいというふうに思います。

 全国的な傾向でありますが、20代、30代の若い世代の感染者が多く、若年層や学生が集まる会食や合宿等の場などで多くの感染が発生し、今日のケースでもそうですけども、その感染者からそのご家族へ感染が広がっている情報が目立ち始めています。今回の本県の事例発生を踏まえまして、昨日、大学、専門学校および高等学校も追加し、これらに対して県が呼び掛けている夏休み、お盆期間中の注意事項の実践について、学生にそれぞれ指導していただくよう通知したところであり、学校においても大変な問題でありますから、おそらく指導の強化にそれぞれの学校が責任を持って取り組んでいただけるものと考えております。

 いま一度お願いしますが、絶対に避けなければならないのは若年者から高齢者の方々など、重傷リスクの高い人々に感染が広がることでございます。ご家族との同居の有無にかかわらず、行動範囲の広い若者から周囲に感染が広がることを食い止めなければなりません。若い世代の方々においては、ご自身の身を守っていただくことだけでなく、周りの方々を守るという意識を持っていただき、夏休み、お盆期間の注意事項の実践を特にお願いしたいと思います。しつこいようですけれども、感染拡大地域からの帰省については、いま一度ご家族で相談していただきたいということ、そしてまた、帰省された方々がそういった地域からの方々が多数参加されるような同窓会などについては、延期、中止を検討いただきたいということ、そして旅行先として、感染拡大地域を計画している方々がいらっしゃったら、ぜひ今からでも間に合いますので、今年の夏は県内か、あるいは感染のコントロールがまだできている近隣の地域に(旅行先を)切り替えるなど、相談をしていただきたいというふうに思います。本当にこういうふうになってくると、またこの人はどこの店に行ったのか、店の名前を出すべきだとか、そうした声が挙がってくると予想されます。しかしそれは全体的なことでやっておりますから、混乱をさせないために、プライバシーの問題もありますので、前のような誹謗(ひぼう)中傷にも結び付く可能性もございます。可能な限りの情報を出す、そしてまた必要になればさらなる情報というのは追加で出していきますけども、濃厚接触者を早めに確定をし、すぐに検査をし、そしてそこが陰性であれば問題ないわけですけども、そこでまた(陽性の)確認が取れた場合は次の段階に速やかに入っていくということを丁寧に丁寧に繰り返していきますから、あおるようなことだけはやめていただきたいということをお願い申し上げたいと思います。それではなくて、個人個人が感染回避行動を取っていただくということが何よりも重要でございますので、そこに集中をしていただきたいというふうに思います。以上です。

(朝日新聞)

 現状認識だが、国なんかはいろんなかたちで見直しとかいろいろ動きがあるが、県としてはこれまでと同様に、感染のレベルとしてはこれまでどおりのレベルという認識でよろしいか。

(知事)

 そうですね。これは日々日々状況というのは変わってくると思いますので、まさに常在戦場の心構えで向き合って行かなければならないと思いますし、またその情勢変化に臨機応変に対応していくことも重要だという前提でございます。この今の段階というのは、50日以上感染確認ゼロが続いて、県内踏みとどまっている状況でございましたが、どうもやっぱり4連休の影響がここにきて出始めている。とりわけ感染拡大地域との行き来というものが一つの要因になってきている事例も出てきていますので、そこを食い止めるということに注力をし、そして感染が確認されたケースは事例ごとに丁寧に、速やかに封じ込めに全力を注ぐという段階だと思っています。

(愛媛朝日テレビ)

 26事例目の方だが、現状その感染経路というのはここに書いてあるとおりまだ。

(知事)

 ここはですね、今調査中ということでございます。まだ分かりません。ただ念のため今、ご家族の方を濃厚接触者として今日中には検査の結果が出ますので、そこで場合によっては、もし濃厚接触者の中から陽性判定が出ればその行動歴から何かが見えてくる可能性があると思っています。

(愛媛新聞)

 今の関連で、濃厚接触者の方で県外に訪問している方がいらっしゃるということとか、今の状況での把握は。

(知事)

 今調査中でございます。今はともかく検体採取をしましたので、今検査を回しているところなので、今日の夜には結果が出ると思いますから、その時点で(調査ができるよう)もう準備しており、もし陽性だった場合はその時点で速やかに聞き取りが始まると思います。

(愛媛新聞)

 あと94人目の20代男性の方は職業が会社員となっているが。

(知事)

 どの事例のケースですかね。

(愛媛新聞)

 25事例目のケース。

(知事)

 仲間の方ですね。

(愛媛新聞)

 この方は接客とか何か不特定多数の方と接触するような職業だったりされるのか。

(知事)

 (不特定多数の方と接触する職業)ではないですね。

(愛媛朝日テレビ)

 松山市内での感染者がちょっと増えているかなという印象があるが、まだ松山市内の県立高校でまだ終業式が終わっていない学校もあるかと思うのだが、ここへの影響とかはあるか。

(知事)

 これも陽性が確認された時点で速やかに聞き取りの中で、学校関係者がいるかどうか、あるいは福祉施設関係者がいるかどうか、しっかりと聞き取りをするように、全県で方針を固めていますので、そういったケースが出た場合は当然のことながら個々の学校ごとに速やかに対応していく準備は常にしております。今のところ、まだそこまでいっていないということです。

(愛媛朝日テレビ)

 念のための確認だが、今のところじゃあその学校関係者の方というのはこれまでの関係者にはいらっしゃらないと。

(知事)

 陽性判定者の中にはいらっしゃらないということですね。

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