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やさしき人、17年目の到達点――J.ロペスが歩んだ“順応”の道/FOR REAL - in progress -(週刊ベースボールONLINE) - Yahoo!ニュース

優勝を目指して戦う横浜DeNAベイスターズ。その裏側では何が起こっているのか。“in progress”=“現在進行形”の名の通り、チームの真実の姿をリアルタイムで描く、もう一つの「FOR REAL」。

 打球の行方を最後まで見守ることなく両手を掲げた。一塁側のベンチを向いて少年のようにぴょこんと跳ね、左右それぞれの人差し指で天を指した。  2020年10月31日、J.ロペスは太平洋をまたいで稀有な記録を残した。メジャーリーグで1000安打。日本のプロ野球で1000安打。この順番で節目の数字をクリアした初めての選手になった。  達成の一打は、太い腕を伸ばして力で引っ張る左翼席へのホームラン。ファンが幾度となく目にしてきた、彼らしい弾道だった。

目標だった「メジャーで10年」。

 南米ベネズエラで生まれ育ったサッカー好きの“チャモ(やんちゃ坊主)”は、「趣味としてやっていた」野球で才能を見いだされた。「プロになるチャンスがある」。スカウトにそう声をかけられ、14歳のとき、MLBに通じるアカデミーの門をくぐった。  道のりは順調だった。シアトル・マリナーズに入団し、20歳でメジャー初昇格。やがてレギュラーになり、オールスターにも出場した。  当時、胸に秘めていた目標は「メジャーで10年」。しかし、7年目あたりから徐々に成績が落ちた。移籍を繰り返し、マイナー契約からのスタートを強いられることも多かった。  日本球界からのオファーが届いたのは、シカゴ・ホワイトソックスとの契約が切れた2012年オフのことだ。新天地に挑むと決めた。  ロペスは言う。 「実質的には約8年間のメジャー生活。1000安打を達成できたけれど(通算1005安打)、目標の10年には届かなかった。でも、来日した最初の日に気持ちを切り替えたんだ。『日本の野球に順応しよう』って」  ジャイアンツの一員として迎えた春季キャンプ。その初日、スプリント走のメニューが多く組まれていた。よく走る日本式の練習に慣れようと必死になっていたロペスの肩を叩いたのは、阿部慎之助だ。  阿部は言った。「大丈夫、大丈夫。まだ初日だから、そんなに焦らなくていいよ」。キャプテンの一言で気持ちは軽くなった。  プロ野球の練習スタイルはアメリカのそれと大きく異なる。たとえばバッティング練習。ケージが2カ所あり、グラウンドでは同時に守備の練習も行われる。ロペスは「いろんなところからボールが飛んでくる。慣れるまでちょっと時間がかかったね」と、往時を思い返して苦笑する。  日本でのシーズン初年度の開幕戦、東京ドームで打ったホームランが新たなキャリアの第一歩になる。以後、攻守で期待に応えながら、自らを日本になじませる努力を惜しまなかった。阿部や長野久義とよく言葉を交わし、日本人の思考や振る舞いの流儀を教わった。

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November 03, 2020 at 09:03AM
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