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付きまとった「死刑」 疑いの目に苦しみ続け―免田さん - 時事通信ニュース

2020年12月06日07時02分

 「無罪になっても一生死刑は付きまとう」。免田栄さんは生前、時事通信の取材にこう語り、釈放後も犯人と疑う社会の目に苦しみ続けたと明かした。
 「役人が白い手袋をはめ、普段の作業服から正式な服に着替えて来る。氷が張り詰めたように静かになっていく」。死刑確定後、執行におびえる日々。誰かが執行される朝はすぐに分かった。
 「30人ぐらい役人が来る。どこで止まるか。自分の部屋か、隣の部屋か…」。自分ではないと分かり、「きょうは助かった」と思う。冷たい汗がどんどん背中を流れた。
 執行のため刑場に連れて行かれる死刑囚を大勢見送ったという。「免田さん頑張ってください。私はちょっと残念です」。別れのあいさつを交わした死刑囚もいた。
 「再審請求しないと執行される」。上申書を書き続け、6回目の請求で無罪を勝ち取った。34年ぶりの自由。しかし、現実は厳しかった。
 「人殺し」「うまく逃げたな」。釈放後、中傷の電話や投書が続いた。有名な落語家が「やってないはずがない」と発言したことも。「こういうふうになったのは運命。そういう宿命だったのかな」。免田さんは寂しそうに語っていた。
 釈放後は死刑廃止を訴えて全国を回り、米国の国連本部で開かれた関連イベントにも出席した。取材に「人を殺す権利はない。人間だから間違いはあり、冤罪(えんざい)で殺してしまうことがある」と訴えた。
 旧民主党が政権を取った際は死刑廃止に期待したが、実現はしなかった。「やはり死刑をなくすというのは…。聖域があったのだろう」。こう語り沈黙した。

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