[ニューヨーク 9日 ロイター] - 米金融・債券市場では、欧 州中央銀行(ECB)が7月に利上げを開始する方針を示したことを受 け、米国債利回りが上昇した。市場では10日発表の5月の米消費者物 価指数(CPI)が注目されている。 ECBはこの日に開いた理事会で、量的緩和措置である資産購入プ ログラム(APP)を7月1日に終了すると表明するとともに、7月か ら利上げを開始する方針を示した。また、インフレが鎮静化しなければ 、9月に大幅な利上げを行う意向も示した。 BMOキャピタル・マーケッツ(ニューヨーク)の金利ストラテジ スト、ベン・ジェフェリー氏は今回のECB理事会について「市場では ややタカ派的と受け止められた」とし、「7月の利上げに加え、9月は 一段と大きな幅での利上げ実施され、その後も追加利上げが続くと示唆 された。こうした中、国債利回りが上昇した」と述べた。 金利動向に敏感に反応しやすい2年債利回りは一時2 .842%、10年債利回りは3.073%まで上昇。共 に5月11日以来の高水準となる。 2年債と10年債の利回り格差は22ベーシスポイ ント(bp)に縮小。5月25日以来の低水準となった。 BMOのジェフェリー氏は「今週は国債入札のほか、10日のCP I統計をにらみ、国債が売られた」としている。 財務省は今週、総額960億ドルの国債入札を実施。一連の入札で 最後となったこの日の30年債入札(190憶ドル)は、最高落札利回 りが3.185%、応札倍率が2.35倍だった。<USAUC TION28> 5月のCPI発表を10日に控え、インフ レ期待が上昇。物価連動国債(TIPS)と通常の国債の利回り差で、 期待インフレを示すブレーク・イーブン・インフレ率(BEI)は、5 年物は3.10%。 米連邦準備理事会(FRB)はインフレに対応するために6月と7 月にそれぞれ50bpの利上げを行い、9月にもこの幅での利上げを実 施するとみられている。 米東部時間 価格 利回り コード 30年債(指標 16時03分 94*08.50 3.1731% <US30YT=RR 銘柄) > 前営業日終 94*05.00 3.1790% 値 10年債(指標銘 16時02分 98*16.50 3.0492% <US10YT=RR 柄) > 前営業日終 98*22.00 3.0290% 値 5年債(指標銘 16時03分 97*30.75 3.0702% 柄) 前営業日終 98*04.25 3.0320% 値 2年債(指標銘 16時03分 99*12.50 2.8195% 柄) 前営業日終 99*15.25 2.7740% 値 清算値 前日終値 コード Tボンド先物6月 138*03.00 138*00.00 限 Tノート先物6月 118*13.50 118*19.50 限 <ドル・スワップ・スプレッド> DOLLAR SWAP SPREADS Last (bps) Net Change (bps) U.S. 2-year dollar swap spread 37.00 2.50 U.S. 3-year dollar swap spread 18.50 1.50 U.S. 5-year dollar swap spread 5.50 0.75 U.S. 10-year dollar swap spread 6.75 -0.25 U.S. 30-year dollar swap spread -22.75 -0.50 (ーからご覧ください)
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