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[10日 ロイター] - ユーロ圏金融・債券市場では、域内
国債利回りが急低下した。10月の米インフレ指標が市場予想を下回り
、連邦準備理事会(FRB)が引き締め路線を減速させる可能性がある
との見方が強まった。
米労働省が10日発表した10月の消費者物価指数(CPI、季節
調整済み)は前年比伸び率が7.7%で9月の8.2%から減速し、ロ
イターがまとめた市場予想(8.0%)も下回った。
ドイツ10年債利回りは19ベーシスポイント(BP
)低下の1.98%。低下幅は10月3日以降で最大だった。前週は2
0bp上昇していた。
2年債利回りは17.5bp低下の1.946%。8日
には2.25%と2008年12月以来の高水準を付けていた。
エジソングループのエグゼクティブディレクター、ニール・シャー
氏は、「今日の米インフレ指標はインフレ率のピークがバックミラーか
ら消えつつあるとの見方を裏付ける」とした一方、「同時に、頑強なコ
アインフレが持続し、労働市場の逼迫を伝える報道が続くことで賃金イ
ンフレが促進され、より長期的で定着したインフレの課題が指摘されて
いる」とした。
イタリア10年債利回りは27bp低下の4.008
%と10月27日以来の低水準。ドイツ10年債との利回り格差
は200.5bpに縮小した。
クインテット・プライベート・バンクのチーフエコノミスト兼マク
ロストラテジストのダニエレ・アントヌッチ氏は「市場予想を大幅に下
回ったコアインフレはFRBの思惑通りとなり、12月会合での利上げ
ペース鈍化につながる」と指摘。「コアインフレの鈍化は、まだピーク
と言うには時期尚早かもしれないが、基調的なインフレ圧力が緩和され
始めていることを示す」と述べた。
市場は米中間選挙の結果にも注目している。共和党が多数派を奪還
すれば、民主党のバイデン大統領による拡張的な財政政策が抑制され、
金利低下要因になるとみられている。
<金利・債券>
米東部時間11時4
8分
*先物 清算値 前日比 前営業日 コード
終盤
3カ月物ユーロ 98.18 +0.03 98.15
独連邦債2年物 106.99 +0.29 106.70
独連邦債5年物 120.37 +1.08 119.29
独連邦債10年 140.50 +2.30 138.20
物
独連邦債30年 150.82 +4.62 146.20
物
*現物利回り 現在値 前日比 前営業日 コード
終盤
独連邦債2年物 2.003 -0.106 2.111
独連邦債5年物 1.931 -0.154 2.094
独連邦債10年 2.013 -0.164 2.180
物
独連邦債30年 2.003 -0.095 2.101
物
(ーからご覧ください)
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