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[上海 7日 ロイター] - 中国と香港の株式市場は続伸して引けた。中国当 局が厳格な新型コロナウイルス対策を堅持すると再度表明したにもかかわらず、経済再開 への期待が高まり、買いが優勢となった。 上海国際輸入博覧会で習近平国家主席が経済成長と活動再開を約束し、中国の証券監 督当局が外国資本を今以上に誘致することを表明したことも相場を支援した。 香港株式市場のハンセン指数終値は434.77ポイント(2.69%)高の 1万6595.91。先週は10年ぶりの大幅高となった。 ハンセン中国企業株指数(H株指数)終値は153.69ポイント(2.8 0%)高の5636.21。 ハンセンテック指数は4.1%高。先週は週間ベースで16%高と、過去 最高の上昇を記録した。 上海総合指数終値は7.0206ポイント(0.23%)高の3077.8 170。上海と深センの株式市場に上場する有力企業300銘柄で構成するCSI300 指数終値は8.123ポイント(0.22%)高の3775.297。 中国保健当局は5日、厳格に感染を抑止する「ダイナミックゼロコロナ」政策を堅持 すると改めて表明した。 ただ、当局者は一部地域における「画一的」なロックダウン(都市封鎖)を批判し、 そうした状況を改善すると表明した。これを受けて、規制緩和への期待が高まった。 OCBC銀行の大中華圏リサーチ責任者はリポートで「最終的な方針転換は数カ月後 かもしれないが、全体としては規制の緩和に向かっていると考えている」と指摘。過去1 週間で前向きな展開があったとし、中国で最近、世界初とみられる吸入型新型コロナワク チンが導入されたことのほか、中国滞在の海外駐在者に対する独ビオンテック製ワクチン の使用を認める協定や国際便の増加を挙げた。 共産党機関紙の人民日報は先週、「専門家によると、大半の人にとって新型コロナは 短期的、軽症になっている」との記事を掲載。新型コロナの深刻さが否定されたとソーシ ャルメディアで話題となった。 ゴールドマン・サックスは6日、顧客向けリポートで「当局は最終的な経済再開に向 けた準備を開始した可能性がある」とし、中国株が政策変更前に20%上昇する可能性が あるとの見方を示した。 経済活動再開への期待は、弱い数字となった10月の貿易統計による影響を和らげた 。 中国税関総署が7日発表した10月の貿易統計によると、輸出は前年比0.3%減少 、輸入は同0.7%減少した。輸出入が同時に減少したのは2020年5月以来。インフ レと金利上昇で外需が低迷したことに加え、国内の新たな新型コロナウイルス規制で生産 ・消費が混乱した。 UBSの中国担当ストラテジストは「政策の緩和と業績の伸びが市場心理を段階的に 改善させる見通しだ」と指摘。悲観論は行き過ぎであり、中国株はすでに底入れした可能 性があると述べた。 香港の株価は軒並み上昇し、香港に上場している中国本土の不動産会社は先週の9% 高に続き、5%上昇した。 中国 終値 前日比 % 始値 高値 安値 上海総合指数 3,077.8170 + 7.0206 + 0.23 3,062.8590 3,088.1927 3,054.4571 前営業日終値 3,070.7964 CSI300指数<.CSI300 3,775.297 + 8.123 + 0.22 3,754.523 3,792.794 3,746.372 > 前営業日終値 3,767.175 香港 終値 前日比 % 始値 高値 安値 ハンセン指数 16,595.91 + 434.77 + 2.69 16,031.79 16,821.89 15,980.85 前営業日終値 16,161.14 ハンセン中国株指数<.HSCE 5,636.21 + 153.69 + 2.80 5,414.14 5,711.65 5,395.69 > 前営業日終値 5,482.52 (リフィニティブデータに基づく値です。前日比が一致しない場合があります)
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