米フェデラルファンド(FF)市場での最近の借り入れ急増について、バンク・オブ・アメリカ(BofA)のストラテジストは、規制上の要件を満たすため流動性が必要となった少数の銀行の動きが主導したと見受けられるとの分析を示した。
BofAのマーク・カバナ、ケーティ・クレーグ両氏は1月31日のリポートで、FF市場の取引が27日に少なくとも7年ぶりの高水準に達したことに関し、取引の99パーセンタイルを除けば、大部分の分布で安定的な金利水準で行われたと指摘。「切羽詰まったFF入札者」の動向を反映したものと考えられると説明した。
ニューヨーク連銀が公表したFF市場の日々の取引分布では、99パーセンタイルの借り手の翌日物資金の金利が4.65%と、2週間前の4.60%から上昇したことが分かる。
カバナ、クレーグ両氏はこのデータについて、米金融当局がバランスシート圧縮を進めて銀行システムから資金を引き揚げる状況にあっても、ドル資金調達市場の流動性圧力はまだ広範囲に及んでいないシグナルであるとの判断を明らかにした。
米利上げと量的引き締め(QT)を背景に、預金者はマネーマーケットファンド(MMF)をはじめとする高利回りの預け先にシフトし、銀行はFF市場など他の資金調達先に転じつつある。しかし、同市場での取引急増を受けて、米金融当局が方針変更の必要性のサインと見なす公算は小さいと、両氏は指摘した。
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原題: Fed Funds Borrowing Surge Driven by ‘Desperate’ Banks, BofA Says(抜粋)
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