３月の米利上げ、50ｂｐに市場が想定修正－米国債逆イールド拡大 - ブルームバーグ

米連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）のパウエル議長が、必要なら従来想定されたよりも高い水準まで金利を引き上げると示唆したことを受け、米国の短期金利が急伸した。

パウエルＦＲＢ議長、必要なら利上げペース加速の用意－上院委証言

　　スワップ市場では、３月の連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）で見込む利上げ幅が変化。0.5ポイントの方が0.25ポイントよりもやや可能性が高いと見込まれている。市場が織り込むピーク金利も5.6％弱に上昇した。

　　米国債利回りは全年限で上昇しているが、注目される２年債と10年債の逆イールドは拡大し、今回のサイクルでは初めてとなる100ベーシスポイント（ｂｐ、１ｂｐ＝0.01％）に到達。２年債と30年債の逆イールドは過去最大の108ｂｐを付けた。

国債	直近値	前営業日比(bp)	変化率
米30年債利回り	3.88%	-1.7	-0.42%
米10年債利回り	3.96%	0.4	0.10%
米２年債利回り	4.96%	7.6	1.56%
		米東部時間	12時03分

 

　　欧州中央銀行（ＥＣＢ）の利上げ見通しも上昇し、７月までに合計1.5ポイントの利上げを短期金融市場は初めて織り込んだ。

　　為替市場ではドルが１ドル＝136円台後半へと上伸、0.7％高の136円90銭まで買われた。ユーロは一時１％安の１ユーロ＝1.0574ドルと下落。

原題： Traders See Half-Point Fed Hike More Likely After Powell Speech、Traders Price In 150bps of ECB Rate Hikes by July After Powell、Dollar Rises on Release of Fed Chair Powell’s Prepared Comments（抜粋）

(第３段落に米国債の逆イールド拡大に関する記述を付け加えます)

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