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山内ケンジさんとの出会いが転機になった(ゲスト:松本まりか)【後編】 - AdverTimes(アドタイ)

【前回コラム】「悪女役でブレイクした素顔に迫る(ゲスト:松本まりか)【前編】」はこちら

今週のゲストは、先週に引き続き、女優の松本まりかさん。『ホリデイラブ』(テレビ朝日系、2018年)の直前まで「絶望の時代だった」と話す松本さんを救った人は広告界のスーパースターだった!?

今回の登場人物紹介

左から、権八成裕(すぐおわパーソナリティ)、松本まりか、中村洋基(すぐおわレギュラーゲスト)、澤本嘉光(すぐおわパーソナリティ)。

※本記事は10月27日放送分の内容をダイジェスト収録したものです。

絶望の時代から救ってくれた恩人

中村:松本さんはドラマ『ホリデイラブ』(テレビ朝日)からブレイク続きで、ソフトバンクのCMにも出ちゃって。ご本人の中でこれが変わったというのはあるんですか?

松本:ありがたいですね。「出てください」とお願いされることがほとんどなかったんですよね。舞台は自分でオーディションに行って、やりたいと思ってつかんできた仕事だし。お願いされるということが今までほとんどなかったので、それはこんなにもうれしいことなんだなと。自分の存在を認めてくれたというか、欲しがってもらえることが凄くうれしい。

中村:松本さんのインタビューを見たら、「『ホリデイラブ』でブレイクするまではどうしてたんですか?」と聞かれて、「絶望の時代でした」と。

松本:絶望してましたね。特に『ホリデイラブ』の直前の数年間は、絶望ってこういうことなんだと味わいました。

中村:オーディションに受からないということ?

松本:オーディションなんか本当に落ちまくってましたし、とにかく自己紹介が苦手で。みなさんどういう風に言ってるか分からないんですけど、「松本まりかです、何歳です、よろしくお願いします」としか言ってなかったんですよ。何の自己紹介だ、みたいな。それのせいかは分からないですけど、全く受からずに、俳優をやっていて「俳優です」と言えない自分の存在価値のなさというか。それは本当に辛くて、恥ずかしいというか。自分が自分でないような……ダークな話になってしまいますが(笑)。

澤本:大丈夫ですよ。いい時間帯なので。

松本:それはすごく辛くて、本当に絶望でしたね。自分はいったい何なんだろうと。

澤本:そんな時、山内ケンジさんの舞台にね。

松本:山内さんに出会ったことが私にとっては転機でした。私がもうこの世界、お芝居やっていくの難しいなと思っていた27歳ぐらいのときに山内さんの演劇に出会いまして。たまたまフラッと入って見て、私この世界の中に入ったらまだやれるかもしれないと思ったんですよ。

権八:へー!

松本:それで自分から「オーディション受けたいです」と言って、合格して。それを見たプロデューサーが『ホリデイラブ』で声をかけてくれて。そういう小さなつながりで今まで生き延びてきました。

中村:山内ケンジさんの演出は今までと違ったんですか?

松本:演出というよりも山内さんの書く世界、脚本、セリフ。すべてが凄いんですよ。演出はほとんどされなくて、見て、「うん違う」「それ気持ち悪い」と言うだけ。そういう演出なんですけど、脚本に全ての世界観が書かれているので。日常の中にある、じわりとくる面白さというんですかね。分かりやすい面白さではないんですが、この感覚に出会うのが初めてという感じで。この世界でやれたら、こういうお芝居ができたら、私もまだいけるんじゃないかなと思いました。

権八:こういうお芝居ができたらいけるんじゃないかと思えたのはなぜなんですかね。自分が好きな世界だったのかな?

松本:そうですね。心から面白いと思ってやるお芝居で。お芝居がよく分からなくなっちゃったときがあったんですけど、「この芝居は楽しい」と本気で思えたのが「城山羊の会」(山内さんの脚本・演出による演劇プロデュースユニット)でした。こういうお芝居ができたらまだ私は続けられるんじゃないかと思ったんです。

澤本:「城山羊の会」の芝居はお客さんとして見に行ったときに「これに出たい」と思ったの?

松本:出たいと思いました。もうね、突き動かされる感覚というか。そういう感覚になったことがあまりないので、運命的なものを感じましたね。

澤本:見に行った直後に「私オーディション受けたい」と言いに行ったの?

松本:直談判したんです。それも奇跡的なんですけど、舞台のチラシに「城山羊の会が初めてオーディションをします」と書いてあったんですよ。よし、これだと。ただ私はその日スケジュールで舞台公演が入っていたんですけど、絶対出たいからどうにかしてほしいと。マチネ(昼公演)とソワレ(夜公演)の間に1時間だけダッシュしてオーディションに行って。そういうのも全部自分で話をつけて動きました。そのぐらいの熱が……動かされるものがありましたね。

権八:面白いですね。山内ケンジさんはこのラジオにも来てくれましたけど、もともとCMの演出をされていた方で、昔は英会話教室NOVAの山崎一さんのサラリーマンシリーズ、日清食品の「U.F.O.仮面ヤキソバン」シリーズなど、数々の名作があり。そして何といってもソフトバンクの犬のお父さんのシリーズもね。

澤本:天才ですね。天才ディレクター。ソフトバンクの最初をつくってくれた人です。

次ページ「実際は「悪女」ではなく「普通女」?」へ続く

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