繁華街やターミナル駅などの雑踏で容疑者を見つけ出す「見当たり捜査」。兵庫県警は専従の捜査員を配置し、地道な活動で容疑者の逮捕につなげている。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、マスクを着用する通行人が多いが、捜査員はわずかな特徴を頼りに人混みの中で目を凝らしている。(藤井竜太郎)
今年に入り、神戸市近郊の阪神電車沿線で、ワンルームマンションばかりを狙った連続空き巣事件が発生した。周辺の防犯カメラ映像から1人の男が容疑者に浮上。県警は阪神電車の駅周辺に捜査員を派遣し、見当たり捜査を始めた。
「あいつだ」
捜査員が大阪梅田駅(大阪市北区)の地下街で張り込んで3日目。群衆の中から目元や背丈が似たマスク姿の男をみつけた。尾行すると、犯行現場に残された痕跡と男が身につけていたものが一致。任意同行を求めるため、名前を呼んだ。「人違いや。なんも知らん」。否定する男に捜査員は言った。「俺の目はごまかせん」
県警は2008年9月、指名手配犯などを専門で探し出す「見当たり捜査班」を発足。これまでに200人近くを逮捕した。
このうち、5年半で90人余りの逮捕に関わった男性警部補(42)は「四六時中、指名手配犯を見つけることしか考えていない」。日々、飲食店やパチンコ店、繁華街などに赴き、その歩数は一日2万5000歩に達するという。
捜査に欠かせないのが、容疑者約200人の特徴をまとめた、お手製のカード。手のひらサイズで、写真のほかに目元や顔の骨格などの特徴が書き込まれている。出勤前や休憩時間などに何度も何度も見返して、頭にたたき込むのが日課で、「容疑者本人が気づかない特徴までつかんでいる」と言い切る。
新型コロナウイルス禍で、道行く人はほとんどがマスク姿になった。それでも、「目元など隠せない部分の特徴を注視している」と男性警部補。「科学捜査が主流の時代に逆行しているように見えるかもしれないが、容疑者を逮捕できるのは人間だけです」
◆見当たり捜査=指名手配された容疑者らの顔の特徴を写真から覚えて、繁華街などに立ち、人混みの中で本人を見つけ出す。大阪府警が1978年に全国で初めて導入し、その後、各地に専従捜査班が作られた。
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August 14, 2020 at 05:24PM
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