仙台市宮城野区の仙台中央食肉卸売市場の元経理課長の男性が2003年から18年間、生産者に交付する奨励金など約8400万円を横領していたことが分かった。同社が8日、市内で記者会見し明らかにした。男性は横領した金を借金返済やギャンブル代に充てていたといい、今年5月に病死した。
同社によると、奨励金は同社が生産者団体を通して組合員に交付する。男性は宮城県内の1団体から組合員への交付業務を担っていた03年8月~21年4月、通帳と印鑑を使い団体口座から奨励金計約8400万円を計90回に渡って引き出し、横領していた。
団体口座の横領分を穴埋めするため、同社の口座から入金を続けた。振り込み名目を「売掛金」と処理し、虚偽の伝票も作成して発覚を免れた。奨励金を少なく交付する事例もあった。
男性は21年7月以降、病気で出社できなくなり、同社の内部調査で今年2月、横領が発覚。男性は3月の同社の聞き取りに「借入金返済とパチンコや競馬などに充てた」と不正を認めた。同月末に契約満了で退職した後、69歳で死亡した。
同社は男性の不動産の仮差し押さえや返済などで回収を進める。佐々木仁専務は会見で「このような事態を生じさせて深くおわびする。再発防止に努める」と話した。
同社は仙台市などが出資し、宮城野区の市中央卸売市場食肉市場の運営などを担っている。
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