[ロンドン 26日 ロイター] - ユーロ圏金融・債券市場では 国債利回りが急低下し、ドイツの10年国債利回りは2カ月ぶりの低水 準を付けた。欧州連合(EU)がガス使用量を15%削減する案を承認 したことを受けた。 ロシア国営ガスプロムは25日、欧州向けガスパイプラ イン「ノルドストリーム1」を通じた供給量が27日から日量3300 万立方メートルに減少すると発表した。供給量は従来水準の約20%程 度に減少することになる。 このためEUは加盟国に対し、需要が高まる冬に備えて備蓄を進め るよう求めた。 独10年国債利回りは0.910%と2カ月ぶり水準に低下。この 日は9ベーシスポイント(bp)低下した。フランスやオランダの10 年債利回りも同程度低下している。 市場の関心は、記録的な高インフレから急激な景気減速懸念やリセ ッション(景気後退)入りの可能性に移っている。独10年債の利回り は7月に入って43bp低下し、月間では2012年以来最大の低下幅 を記録する基調にある。 ドイツ銀行によると、独は40%のガス供給があれば冬を乗り切る ことができるが、20%では相当な供給制限が必要になる可能性が高い という。 この日は、ドラギ前欧州中央銀行(ECB)総裁が2012年7月 の講演で「ユーロを守るためならECBは何でもやる」と宣言してから 10年に当たる。アナリストは、高インフレ、エネルギー危機、イタリ アの政情不安など、欧州は再び困難な局面に立たされていると指摘する 。 コメルツ銀行金利ストラテジストのライナー・グンターマン氏は「 ドラギ前総裁の歴史的な『何でもやる』宣言から10年たった今でも、 イタリア国債は政治面やファンダメンタルズ面での不確実性からECB の保護を必要としている」と指摘した。 伊10年債利回りは3.36%で取引されている。先 週は政治危機による上昇圧力が高まったが、この日は一時ほぼ1週間ぶ りの低水準を付ける場面があった。 この日から米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催されるため、 市場の値動きは限定的になるとみられている。 <金利・債券> 米東部時間11時2 9分 *先物 清算値 前日比 前営業日 コード 終盤 3カ月物ユーロ 99.58 +0.01 99.57 独連邦債2年物 109.95 +0.11 109.84 独連邦債5年物 127.12 +0.51 126.61 独連邦債10年 156.01 +1.26 154.75 物 独連邦債30年 179.98 +2.70 177.28 物 *現物利回り 現在値 前日比 前営業日 コード 終盤 独連邦債2年物 0.348 -0.067 0.417 独連邦債5年物 0.665 -0.088 0.659 独連邦債10年 0.929 -0.089 0.962 物 独連邦債30年 1.201 -0.073 1.273 物 (ーからご覧ください)
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