[ニューヨーク 13日 ロイター] - 市場予想を上回る6月米消費者物価指数(CPI)を受け、フェデラル・ファンド(FF)金利先物市場が織り込む今月の連邦公開市場委員会(FOMC)での100ベーシスポイント(bp)利上げ確率が上昇した。
米労働省が13日に発表した6月のCPI(季節調整済み)は前年同月比で9.1%上昇と5月の8.6%上昇から加速し、1981年11月以来40年超ぶりの大幅な伸びとなった。ロイターがまとめたエコノミスト予想は前年同月比で8.8%上昇だった。
FF金利先物市場が織り込む、米連邦準備理事会(FRB)が今月100bpの利上げを決定する確率は、CPI発表前はわずか0.2%だったが、発表後には一時33%まで上昇。その後は28%となった。75bp利上げの確率は72%。
FF金利先物市場が織り込む年末の水準はCPI発表後で3.6%と発表直前の3.41%から上昇した。現在のFF金利は1.58%。
また、CMEグループによるFF金利先物の分析によると、次回のFOMCで100bpの利上げが決定される確率はほぼ50%と、CPI発表前の約11%から上昇した。
インディペンデント・アドバイザー・アライアンスの最高投資責任者(CIO)、クリス・ザッカレリ氏は、6月CPIについて「FRBをこれまで以上に窮地に追い込むものだ。FRBは迅速かつ大幅に利上げする必要がある」と述べた。
また、INGのチーフ・エコノミスト、ジェームス・ナイトリー氏は「供給を巡る状況が改善する兆しがほとんどないため、FRBには利上げによってブレーキをかけ、需給をマッチさせるようにする責任がある。リセッション(景気後退)の脅威が高まっている」と語った。
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