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NY外為市場=ドル指数横ばい、日中は一進一退 米雇用統計受け - ロイター (Reuters Japan)

[ニューヨーク 8日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、週末を控えドル指数がほぼ変わらずとなった。6月の米雇用統計では予想を上回る雇用の伸びが示されたが、日中は前日終値を挟んで一進一退となった。

終盤のニューヨーク外為市場では、週末を控えドル指数がほぼ変わらずとなった。写真は2010年10月撮影(2022年 ロイター/Truth Leem)

6月の米雇用統計は非農業部門雇用者数が前月比37万2000人増加し、市場予想を上回った。安定したペースでの賃金上昇も続いており、月内の米連邦公開市場委員会(FOMC)での75ベーシスポイント(bp)追加利上げを後押しする内容となった。

取引序盤にはユーロ圏のリセッション(景気後退)入りが懸念される中、ドルがユーロに対して上昇し、ドル指数が20年ぶりの高値を更新した。

午後の取引では、ドル指数は106.96で横ばいとなった。

米フェデラル・ファンド(FF)金利先物市場が織り込む、今月75bpの利上げが実施される確率は90%以上。年末までの累計利上げ幅は約187bpと前日の181bpから上昇した。

キャピタル・エコノミクスのシニア市場エコノミスト、ジョナス・ ゴルターマン氏は「堅調な米経済指標、特にきょうの予想を上回る雇用統計と連邦公開市場委員会(FOMC)メンバーからのタカ派的な発言は欧州の暗い見通しと米経済の耐性の強まりとの間に広がる溝を深めた」と述べた。

一方、エコノミクス・アウトルック・グループのチーフグローバルエコノミスト、バーナード・ボーモール氏は、今回の米雇用統計では「経済がすでに低成長に移行している」ことが明らかになったと指摘。雇用主が6月に慎重姿勢を強め、第2・四半期の雇用が第1・四半期から30%減少し、前年同四半期から10%以上減少したことを示す新たな兆候が見られるとし、「雇用者数の3カ月移動平均では2021年2月以降で最も鈍化した」と述べた。

投資家は来週13日に発表される米インフレ指標に注目している。

ユーロ/ドルは0.1%高の1.0176ドル。

ドル/円は0.1%高の136.07円。

選挙演説中に銃で撃たれた安倍晋三元首相(67)が8日夕に死去したことを受け、安全通貨としての需要の高まりから円が一時上昇した。

ドル/円 NY終値 136.08/136.11

始値 135.89

高値 136.56

安値 135.80

ユーロ/ドル NY終値 1.0183/1.0187

始値 1.0137

高値 1.0189

安値 1.0117

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