
[上海 14日 ロイター] - 中国株式市場は大幅に上昇して前場を終えた。 前日の米株上昇や、中国人民銀行(中央銀行)総裁が実体経済への支援強化を約束したこ とを好感している。このまま推移すれば、ここ2カ月で最大の上昇率となる見込みだ。 上海総合指数前場終値は47.4046ポイント(1.57%)高の306 3.7607。 上海と深センの株式市場に上場する有力企業300銘柄で構成するCSI300指数 前場終値は74.963ポイント(2.00%)高の3827.636。 このまま推移すれば、両指数ともに8月11日以来の大幅上昇となる見通し。 人民銀の易綱総裁は20カ国・地域(G20)の会合で、穏健な金融政策の実施を強 化し、実体経済を一段と支援する方針を表明。インフラ建設支援に軸足を置き、融資活用 ペースを加速させて住宅建設事業の完成につなげる考えを示した。 モルガン・スタンレーはノートで「市場心理は今年の最低水準からわずかに回復した が、米国の対中輸出規制の強化やオミクロン変異株の感染再拡大を考えると、市場は不安 定な状態が続くと考えられる」と指摘した。 中国国家統計局が14日発表した9月の消費者物価指数(CPI)は前年比2.8% 上昇と、8月の2.5%から伸びが加速し、2020年4月以来の大幅上昇となった。ロ イターがまとめた市場予想に一致した。 野村のアナリストは、中国は来年3月の全国人民代表大会(全人代)後に指導部の再 編が終わるまで、ゼロコロナ政策の大幅緩和など重要政策の変更をしないと予想している 。 セクター別ではヘルスケアが7.3%上昇。中国のバイオ医薬品会社、百 済神州(ベイジーン)は血液がん治療薬の後期試験で良好な結果が出たことを 受けて続伸し、8.4%高。 情報技術、食品・飲料、非鉄金属、運輸<.CSI00 0957>がそれぞれ約2%上昇した。 香港株式市場も急伸して前場を終えた。 ハンセン指数前場終値は553.06ポイント(3.37%)高の1万694 2.17。 ハンセン中国企業株指数(H株指数)前場終値は176.32ポイント(3 .17%)高の5737.12。 香港上場のハイテク大手は約4%高、本土系不動産開発会社は4. 4%上昇している。 中国 前場終値 前日比 % 始値 上海総合指数 3,063.7607 + 47.4046 + 1.57 3,035.0341 前営業日終値 3,016.3561 CSI300指数<.C 3,827.636 + 74.963 + 2.00 3,783.316 SI300> 前営業日終値 3,752.673 香港 前場終値 前日比 % 始値 ハンセン指数 16,942.17 + 553.06 + 3.37 16,671.68 前営業日終値 16,389.11 ハンセン中国株指数< 5,737.12 + 176.32 + 3.17 5,641.79 .HSCE> 前営業日終値 5,560.80 (リフィニティブデータに基づく値です。前日比が一致しない場合があります)
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