
[上海 27日 ロイター] - 中国株式市場は反落して前引けた。1─9月の 中国工業部門企業利益がさえない数字となったことや、新型コロナウイルスの感染拡大が センチメントの重しとなった。香港市場は続伸。各国中銀による引き締めペース鈍化期待 で上げた他のアジア市場に追随した。 上海総合指数前場終値は2.0835ポイント(0.07%)安の2997 .4201。 上海と深センの株式市場に上場する有力企業300銘柄で構成するCSI300指数 前場終値は4.527ポイント(0.12%)安の3652.376。 国家統計局がこの日発表した1─9月の工業部門企業利益は、前年同期比2.3%減 少した。新型コロナウイルス感染対策の規制や不動産危機の悪化が重しとなり、1─8月 の2.1%から減少ペースが加速した。 中国では湖北省の省都・武漢や青海省の省都・西寧など複数の都市で新型コロナウイ ルスの規制が強化されている。 ゴールドマン・サックスは顧客向けメモで「営業コストの上昇と地政学リスクの高ま りが引き続き工業部門の重しになっている」とし、部門内の収益格差は依然大きいと指摘 した。 消費関連株と工業株は景気見通しの悪化で下落。地政学的緊張の高ま りを背景にこのところ大幅上昇していた防衛関連株には調整の動きが広がった。 中国の伝統医薬関連銘柄指数は3カ月ぶり高値を付けた。 香港株式市場は、ハンセン指数前場終値が266.89ポイント(1.74% )高の1万5584.56。 ハンセン中国企業株指数(H株指数)前場終値は89.45ポイント(1. 71%)高の5306.99。 大半のセクターが上昇したが、不動産市場の低迷で中国本土の不動産開発業者<.HSMP I>は引き続き軟調。 ハンセンテクノロジー指数は3日続伸し、24日の10%の下げをほぼ取 り戻す勢い。 JDドットコム(京東商城)は8.8%高。アリババアリババも 上昇した。 中国 前場終値 前日比 % 始値 上海総合指数 2,997.4201 - 2.0835 - 0.07 3,005.0373 前営業日終値 2,999.5036 CSI300指数<.CSI3 3,652.376 - 4.527 - 0.12 3,667.665 00> 前営業日終値 3,656.903 香港 前場終値 前日比 % 始値 ハンセン指数 15,584.56 + 266.89 + 1.74 15,721.27 前営業日終値 15,317.67 ハンセン中国株指数<.HS 5,306.99 + 89.45 + 1.71 5,370.64 CE> 前営業日終値 5,217.54 (リフィニティブデータに基づく値です。前日比が一致しない場合があります)
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