[ニューヨーク 4日 ロイター] - 米国株式市場は不安定な展開となる中、5日ぶりに反発して取引を終えた。強弱入り混じる内容となった米雇用統計や今後の利上げペースに関する連邦準備理事会(FRB)当局者の発言が材料視された。
米労働省が4日発表した10月の雇用統計は、非農業部門雇用者数は26万1000人増で、市場予想を上回った。時間当たり平均賃金も上昇した。一方、失業率は3.7%に上昇し、労働市場の緩みを示した。
S&P総合500種とナスダック総合はともに最大2%上昇。ダウ工業株30種も雇用統計を受け1.9%上昇したものの、その後マイナス圏に沈む場面もあった。
週足ではダウが1.39%安で5週間ぶりに下落。S&Pも3.34%安。ナスダックは5.65%安で、1月以来の大幅な下げ率を記録した。
TDアメリトレードのトレーディングストラテジスト、ショーン・クルーズ氏は雇用統計が「利上げの定着を示す内容ではなかった」とし、この日の株価動向については、今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)後のパウエルFRB議長の発言を受けた売りが幾分行き過ぎていたことの反動の可能性もあるという見方を示した。
FRB当局者は4日、次回の連邦公開市場委員会(FOMC)でより小幅な利上げを検討する意向を示した。
とりわけ、シカゴ地区連銀のエバンス総裁がたとえ1年後であっても、FRBが利上げ一時停止を「検討する」可能性があると述べたことは株価押し上げに寄与した。
CMEのフェドウォッチによると、12月の利上げ幅についてトレーダーの見方は、0.75%ポイント利上げの確率が雇用統計発表を受け一時上昇したものの、その後は0.50%ポイント利上げの確率が約62%となった。
市場の注目は、8日の米中間選挙や来週発表される米消費者物価指数にシフトしている。
中国のコロナ規制緩和への期待から、アリババは7.05 %、JDドットコムは9.74%それぞれ上昇した。
こうした期待は銅などの商品価格も押し上げ、それに追随しS&P素材株は3.41%上昇した。
コーヒーチェーン大手スターバックスは8.48%高。3日発表した第4・四半期(10月2日まで)決算は、売上高と利益が市場予想を上回った。
米取引所の合算出来高は133億1000万株。直近20営業日の平均は117億4000万株。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.56対1の比率で上回った。ナスダックでも1.41対1で値上がり銘柄数が多かった。米シカゴ地区連銀のエバンス総裁は4日、必要以上の金融引き締めを避けるため、連邦準備理事会(FRB)はより小幅の利上げにシフトすべきと述べた。
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