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世界の金融市場、新たな混乱に備える-円やスイス・フランに買い - ブルームバーグ

3月最終週を迎え、世界の金融市場は新たな混乱の可能性に備えている。今月は米国と欧州で銀行を巡る懸念がセンチメントを左右する支配的な要素となり、インフレ抑制に向けた米国をはじめとする金融当局の取り組みも複雑化した。

  27日午前のシドニー外国為替市場では、円とスイス・フランが対ドルで0.2%高で一時クオートされた。ロシアのプーチン大統領がベラルーシに戦術核兵器を配備する準備をしていると 述べたのを受け、トレーダーは安全資産を求めている。

  一方、欧州中央銀行(ECB)のデギンドス副総裁が、銀行セクターにおける不確実性を背景に、ECBとして金利政策に関し政策委員会会合ごとのアプローチを取ると語ったことに対し、ユーロはほぼ変わらず。

  安全と見なされる資産に対する需要が増加しており、一連の銀行の健全性や米国がリセッション(景気後退)に陥る可能性についての懸念で相場が大きく揺れる状況にあって、特に円買いの動きが見られる。

  24日にはドイツ銀行が投資家の厳しい監視の対象となって同行株が売られたほか、イエレン米財務長官が金融安定監視評議会(FSOC)の緊急会合を開催し、世界の市場は再び大幅な変動に見回れた。

  米財務省はFSOCの会合後、一部の銀行はストレスを受けているが、米金融システム全体は引き続き健全かつ強靭(きょうじん)だとする 声明を発表した。

Yen Wipes Out This Year's Loss Amid Haven Demand

  事情に詳しい複数の関係者の話では、米当局は苦境にあるファースト・リパブリック・バンクにバランスシート増強のための時間を与えるため、同行を支援するかや支援の場合にどう実行するかを検討している。

  一方、先に経営破綻したシリコンバレー銀行(SVB)を巡り、バレー・ナショナル・バンコープとファースト・シチズンズ・バンクシェアーズがそれぞれ買収を目指していると、事情に詳しい関係者が明らかにした。

  また、スイス連邦金融市場監督機構(FINMA)の首脳は、UBSグループが救済合併することになったクレディ・スイス・グループについて、調査を受ける可能性があるとの見解を 表明した。

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  銀行セクターの問題を契機に、債券トレーダーの間では金融政策に関する見通しが大きくシフトした。5月の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合での追加利上げ観測を放棄する一方、6月にも利下げに転じるとの見方が増えた。ECBとイングランド銀行(英中銀)の追加利上げ観測も後退した。

  円は今月に入り約4%上昇し、他の主要通貨を上回るパフォーマンスとなっている。ボラティリティーの高まりに加え、他国の債券利回り低下で日本との金利差が縮小したことが背景。オーストラリア・ドルやニュージーランドなどコモディティー通貨はアンダーパフォームしている。

原題: Investors Brace for Another Week of Turmoil as Mad March Ends(抜粋)

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