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子どもの頃に「社会人基礎力」を身に付けるのは、良いことか? | 富裕層向け資産防衛メディア - 幻冬舎ゴールドオンライン

子どもの頃に「社会人基礎力」を身に付けるのは、良いことか?

勉強ができる子どもに育てるためには、幼少期から保護者が意識しなければいけないことがあります。書籍『デキる社会人になる子育て術 元ソニー開発マネージャが教える社会へ踏み出す力の伸ばし方』(幻冬舎MC)の著者で、東京富士大学経営学部教授の鬼木一直氏が、子どもの成績を上げるために重要なことを解説します。

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「自信をつけること」が成績向上に繋がる?

子どもは小学校に入る前から、成績表がなくとも、自分で周囲の子どもたちに順位を付けています。小学校に入るとそれが明確に成績表という形で顕在化(けんざいか)するため、それをみて自分の位置を再確認します。

成績の良い子は、次の成績で自分より成績の悪い子に抜かれると、とても悔しい気持ちになります。成績が悪い子は、そんなものだろうと感じ、次の成績が悪くても、それを受け入れてしまいます。

つまり、成績の良い子は、努力することが日常となり、良い成績を維持し続けます。これは、兄弟でも、お兄ちゃんは成績が良いけど、弟は全然ダメだったりするケースに当てはまります。お兄ちゃんのようにはできないと思ってしまった時点で、自分の位置を決めてしまい、努力すら怠(おこた)ってしまうのです。

もちろん、ものすごい努力でそれを克服したというケースはあり、後からの努力を否定するつもりはありません。しかし、現実的には、小学校の時に優秀だった子は、大学、社会人になってからも活躍している人が多いのが現実なのです。

その背景には、自己肯定感が大きく関係してきます。勉強とは直接関係がないものでも、他人より優れていて、しかも、褒められた経験がある人は、自己肯定感が強くなります。その自信を勉強にぶつけることで、良い成績を取ることができるのです。小さい頃から“褒める”という行為がいかに大切なことであるのかを考えてみてください。

成績優秀な子どもは「自己肯定感」が強い(画像はイメージです/PIXTA)

成績優秀な子どもは「自己肯定感」が強い(画像はイメージです/PIXTA)

【ここがポイント】

子どものうちに付いた順位が、自分自身の位置付けとして捉(とら)えてしまいます。成績の良い子は自己肯定感が強くなり、高いモチベーションを生み出します。つまり、最初の一歩がいかに重要かということです。

連載元ソニー開発マネージャが教える「デキる社会人になる子育て術」

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