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FRBの信用失墜、インフレに関し市場と国民に説明を-エラリアン氏 - ブルームバーグ

債券市場のストラテジストして注目されているモハメド・エラリアン氏は、米連邦準備制度理事会(FRB)にはインフレを巡り、金融市場と国民に対する信用問題が生じていると批判した。

  「FRBは米国民に対する信頼性という問題を抱えており、だからこそパウエル議長は(4日の)記者会見の冒頭で国民に語りかけることを選んだ」と、かつてパシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)の最高経営責任者(CEO)を務めたエラリアン氏はブルームバーグテレビジョンで述べた。「市場に対してはますます問題化している」と続けた。

  現在はグラマシー・ファンド・マネジメントの会長でブルームバーグ・オピニオンのコラムニストでもある同氏はさらに、「FRBが信頼性を取り戻すことが必要不可欠だ。欧州中央銀行(ECB)が先週やったように、なぜインフレ予測がこんなにも長期にわたってこれほど外れたのか、そしてインフレ測定手法をどのように改善するのか説明するまで、信頼性は戻らない」と述べた。

  同氏は昨年7月の時点で、インフレはFRBが予想しているような一過性のものにはならないと述べていた。当時の消費者物価指数( CPI)は前年比5.4%、現在は8.5%に上昇している。

エラリアン氏、インフレは持続へ-的中した過去3回の予想同様に確信

  エラリアン氏の批判はパウエル議長にも向けられた。同議長は4日の記者会見で、75ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の利上げは「積極的に」検討されていないと言明した。

  エラリアン氏はパウエル議長について、「テレビであらゆる不確実性について話しておきながら、75ベーシスという特定の政策対応を排除した」と指摘。「今の時点で特定の政策行動を排除できるほど、インフレの道筋について十分な知見をわれわれは持っていない」と述べた。

ブルームバーグテレビジョンで話すエラリアン氏

Source: Bloomberg

  米連邦公開市場委員会(FOMC)会合後の金融市場は変動性が高まり、株式相場は大きく下落。米国債市場では10年債利回りが2018年以来となる3%台で推移している。

  「今の市場にみられる混乱は、流動性に対するものだ」とエラリアン氏。「金利リスクはほぼ織り込み済みだと、断言してもいい。流動性リスクはまだ織り込んでいない。クレジットリスクも、市場機能のリスクもまだだ。今はまだ織り込む過程にある。潤沢で予測可能な流動性の日々は過ぎ去った」と述べた。

動画:ブルームバーグテレビジョンに出演したエラリアン氏

Source: Bloomberg

原題: El-Erian Says Fed Lost Credibility With Markets, American Public(抜粋)

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