米市場で強いサッポロ、クラフトビール「ストーン・ブリューイング」を２２０億円で買収 - 読売新聞オンライン

　サッポロホールディングスは２４日、米カリフォルニア州のクラフトビールメーカー「ストーン・ブリューイング」を買収すると発表した。８月に持ち株会社から全株式を１億６８００万ドル（約２２０億円）で取得する。ストーン社のビールを販売するほか、現地工場でサッポロのビールを製造し、米国事業を強化する。

　サッポロによると、日本のビールメーカーの中で同社は現地のシェア（市場占有率）が３０年以上、トップを走っている。製造は主にベトナムとカナダで行っており、輸送コストが課題となっていた。

　ストーン社は１９９６年創業で、日本のスーパーでは「ストーンＩＰＡ」などのブランドが販売されている。ホップを大量に使ったクラフトビール特有の香りと苦みが特徴だ。

　コロナ禍の影響で国内のビール市場は厳しさを増しており、サッポロＨＤは２０２１年１２月期連結決算で、酒類事業の営業利益が２１億円と、グループ全体の営業利益の１割程度にとどまる。米国事業を伸ばして収益の拡大を図る。

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