
[24日 ロイター] -
<外為市場> ドルが下落した。11月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を受け、連邦準備理事会(FRB)が12月から利上げペースを鈍化させるとの見方が強まった。
FRBが23日に公表した11月1─2日のFOMC議事要旨で、政策立案者の「かなり多数」が、利上げペース鈍化が「間もなく適切になる」との見方に同意したことが分かった。
ノルデアのチーフアナリスト、ニルス・クリステンセン氏は、FRBが12月に0.50%ポイントの、来年最初の会合で0.25%ポイントの利上げを実施すると見込んだ上で、インフレ抑制に向けFRBはさらに対応する必要があるとなお感じていると指摘。「労働市場はより堅調とFRBが見ている限り、引き締めに関して大きな懸念はない」と述べた。
ドル指数は0.2%安の105.75。前日には1.1%下落していた。
欧州中央銀行(ECB)が24日に公表した10月26─27日の理事会の議事要旨で、政策当局者がインフレ定着の可能性を懸念し、追加利上げが必要との見解を示していたことが判明し、ユーロは上昇を維持。対ドルで0.2%高の1.0415ドルとなった。
ポンドは0.7%高の1.2135ドル。前日には1.4%上昇していた。
ユーロは対スウェーデンクローナで0.4%下落。スウェーデン中央銀行は24日、政策金利を0.75%ポイント引き上げ2.50%とした。インフレ高進に対応するため来年の追加引き締めも示唆した。
中国人民元は堅調。中国国務院(内閣に相当)が22日の閣議で、流動性を適度に潤沢に保つため銀行の預金準備率(RRR)の適時引き下げや他の金融政策手段を活用する方針を示したことが引き続き材料視された。
日本円は対ドルで0.9%高の138.285円。
ニューヨーク外為市場は感謝祭の祝日で休場。流動性が通常より低下する可能性がある。
<ロンドン株式市場> ほぼ横ばいで取引を終えた。米金融市場が感謝祭の祝日で休場となる中で商いは薄く、鉱業株に買いが入ったものの、配当落ち銘柄が売られ、上昇は相殺された。
米連邦準備理事会(FRB)が23日に公表した11月1─2日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で、政策立案者の「かなり多数」が利上げペース鈍化が「間もなく適切になる」との見方に同意したことが分かり、市場に安心感が広がった。
エクイティ・キャピタルのマクロエコノミスト、スチュアート・コール氏は「FRBのハト派化が始まった可能性があり、今後ハト派のが勢いを増すと予想される」と述べた。
イングランド銀行(英中央銀行)当局者では、ラムスデン副総裁がこの日、追加利上げを支持するが、景気とインフレ圧力が予想に反して推移すれば利下げも検討すると述べた。
個別銘柄では通信大手のボーダフォン、たばこ大手インペリアル・ブランズ、ガス供給のナショナル・グリッドなどが下落。FTSE100種の重しになった。
ホームセンター大手キングフィッシャーは1.6%安。通年業績見通しの下方修正が嫌気された。
ロンドン株式市場:[.LJP]
<欧州株式市場> 続伸し、STOXX欧州600種指数は8月18日以来の高値を更新した。前日公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が米利上げペース鈍化の可能性を示唆したことを受け、不動産株への買いが膨らんだ。
ただ、米市場が感謝祭の祝日で休場だっため、薄商いとなった。
米連邦準備理事会(FRB)が23日に公表した11月1─2日のFOMC議事要旨で、政策立案者の「かなり多数」が、利上げペース鈍化が「間もなく適切になる」との見方に同意したことが分かった。
一方、欧州中央銀行(ECB)が24日に公表した10月26─27日の理事会の議事要旨からは、政策当局者がインフレ定着の可能性を懸念し、追加利上げが必要との見解を示していたことが分かった。
また、シュナーベルECB専務理事は、ユーロ圏経済はまだ賃金上昇スパイラルに陥ってはいないが、未然に防ぐべきとし、ECB当局者内でも利上げ幅縮小を求める声があることに対し、時期尚早であり逆効果になる可能性もあると反論した。
独IFO経済研究所が発表した11月の業況指数が市場予想を上回り、将来に対する悲観的な見方も大幅に和らいだことは、市場心理の押し上げに寄与した。
独債利回りの低下を背景に、金利動向に敏感な不動産株は、2.5%高。
世界最大の求人広告会社アデビンタは7.2%高。第3・四半期の好決算が好感された。
欧州株式市場:[.FJ]
<ユーロ圏債券> ドイツ債利回りが低下し6週間ぶりの低水準を付けた。前日発表された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で利上げペースの鈍化が示され、米債利回りが低下したことを受けた。
ドイツ10年債利回りは8ベーシスポイント(bp)低下の1.841%。一時1.802%と10月4日以来の低水準となった。
米連邦準備理事会(FRB)が23日に公表した11月1─2日のFOMC議事要旨で、政策立案者の「かなり多数」が、利上げペース鈍化が「間もなく適切になる」との見方に同意したことが分かった。
また、欧州中央銀行(ECB)が24日に公表した10月26─27日の理事会の議事要旨では、政策当局者がインフレ定着の可能性を懸念し追加利上げが必要との見解を示していたものの、0.75%ポイントの利上げは大多数の支持を得たが、「少数の」政策当局者は0.50%ポイントの利上げを支持していたとことが分かった。
INGのエコノミスト、カーステン・ブルゼスキ氏は「一見すると、議事要旨はすぐに軸足を移すことを意味するものではないが、行間を読むと、少なくとも一部のメンバーには景気後退の懸念が高まっているようで、今後数カ月のうちに利上げサイクルが一時停止する可能性がある」と述べた。
ドイツ2・10年債の利回り格差はマイナス26bp。
イタリア10年債利回りは13bp低下の3.67%。ドイツ10年債との利回り格差は182bpとなった。
スペイン10年債利回りは11bp低下の2.79%と10週間ぶりの低水準。ギリシャ10年債利回りは11bp低下の4.05%と12週間ぶりの低水準。
米債市場は感謝祭の祝日で休場。25日は短縮取引となる。
ユーロ圏金融・債券市場:[DE/BJ]
<為替> 欧州終盤 アジア市場終盤 コード
ユーロ/ドル 1.0405 1.0415
ドル/円 138.43 138.97
ユーロ/円 144.05 144.74
<株式指数> 終値 前日比 % 前営業日終値 コード
STOXX欧州600種 440.84 +2.02 +0.46 438.82
FTSEユーロファースト300種 1738.57 +5.85 +0.34 1732.72
ユーロSTOXX50種 3961.99 +15.55 +0.39 3946.44
FTSE100種 7466.60 +1.36 +0.02 7465.24
クセトラDAX 14539.56 +111.97 +0.78 14427.59
CAC40種 6707.32 +28.23 +0.42 6679.09
<金現物> 午後 コード
値決め 1740.15
<金利・債券>
米東部時間12時32分
*先物 清算値 前日比 前営業日終盤 コード
3カ月物ユーロ 97.81 +0.01 97.80
独連邦債2年物 106.85 +0.08 106.77
独連邦債5年物 120.40 +0.43 119.97
独連邦債10年物 142.14 +0.99 141.15
独連邦債30年物 159.60 +2.94 156.66
*現物利回り 現在値 前日比 前営業日終盤 コード
独連邦債2年物 2.114 -0.036 2.096
独連邦債5年物 1.898 -0.072 1.964
独連邦債10年物 1.847 -0.073 1.921
独連邦債30年物 1.714 -0.081 1.793
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