
【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 33,044.56 ▼252.40 (1/19)
NASDAQ: 10,852.27 ▼104.74 (1/19)
1.概況
米国市場は米新規失業保険申請件数が市場予想に反して改善したことで米連邦準備理事会(FRB)の利上げ継続による景気減速を警戒した売りが出て続落となりました。125ドル安でスタートしたダウ平均は昼前に314ドル安まで下落した後持ち直すと取引終盤に69ドル安まで戻しましたが、引けにかけて再び下げ幅を広げると結局252ドル安の33,044ドルで取引を終え3日続落となっています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も104ポイント安の10,852ポイントと続落しました。
2.経済指標等
先週一週間の米新規失業保険申請件数は前週比1万5000件減の19万件となり悪化を見込んでいた市場予想に反して改善しました。また、1月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数はマイナス8.9と前月から上昇し市場予想も上回りました。一方で12月の米住宅着工件数は年率換算で前月比1.4%減の138万2000戸となり市場予想を下回っています。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち8業種が下げ、資本財・サービスが2%安となったほか、一般消費財・サービスと金融、情報技術、生活必需品も1%以上下落しました。一方でエネルギーとコミュニケーション・サービス、ヘルスケアの3業種が上げ、エネルギーは1%以上上昇しています。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄ではホーム・デポ(HD)が4%近く下げたほか、スリーエム(MMM)も3%を超える下落となりました。アメリカン・エキスプレス(AXP)とキャタピラー(CAT)、プロクター・アンド・ギャンブル(PG)も2%以上下げています。一方でユナイテッドヘルス・グループ(UNH)とメルク(MRK)が1%以上上げ、シェブロン(CVX)も1%近く上昇しています。
ダウ平均構成銘柄以外では、半導体株の下げが目立ちアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)が4%近く下げ、エヌビディア(NVDA)とクアルコム(QCOM)も3%を超える下落となっています。
また、クルーズ船のノルウェージャン・クルーズライン・ホールディングス(NCLH)が2022年10-12月期と2023年1-3月期の最終損益が赤字になるとの見通しを示したことで5%近く下げています。他のクルーズ船株にも売りが波及しカーニバル(CCL)が3%近く下落し、ロイヤル・カリビアン・クルーズ(RCL)も2%以上下げています。取引終了後に決算を発表したネットフリックス(NFLX)は世界の有料契約者数が市場予想を大幅に上回って増えたことから時間外で大きく上げています。
5.為替・金利等
長期金利は0.02%高い3.39%となりました。ドル円は128円台前半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
本日の日本市場は米国株安を受けて軟調なスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が下げ渋り底堅さをみせるかがポイントとなりそうです。
(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)
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