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空港近くに移転した成田市公設卸売市場 円安受け輸出好調|NHK 千葉県のニュース - nhk.or.jp

農水産物の輸出増加を目指し、千葉県成田市の市場が輸出の手続きを一括して行える機能を備えて空港の近くに移転し、再オープンしてから20日で1年になります。
記録的な円安も後押しとなり、輸出取り扱い額は大幅に伸びています。

去年1月、成田空港の近くに移転して新たにオープンした成田市の公設卸売市場は、農水産物の輸出に必要な産地の証明書の発行などの手続きを一括で行える「ワンストップ輸出拠点機能」が国内で初めて備えられました。
成田市によりますと記録的な円安も追い風となり、集計ができている去年1月から9月末での輸出取り扱い額は11億円余りと前の年の年間の輸出額と比べてすでに11倍以上になっています。
特にタイやベトナムなど東南アジアへの鮮魚の輸出が好調なほか、台湾へのぶどうやいちごなどの輸出が増えています。
一方、成田市によりますと、輸出する農水産物の多くは県外からで、千葉県産品の輸出が伸び悩んでいるほか、海外での市場の知名度が豊洲市場などと比べ低いことが課題だということです。
成田市は2027年度に農水産物の年間の輸出取り扱い額を88億円まで増やすことを目標にしていて、成田市経済部卸売市場の出口祐太副主査は「今後も市場の事業者や生産者と連携をとりながら目標に向けて取り組んでいきたい」と話していました。

この市場で水産物を取り扱う仲卸業者は19日も早朝から生のマグロを切り分けたり、水揚げされたばかりのタイやアワビを梱包したりする作業を進めていました。
こうした水産物は市場内で輸出の手続きを済ませて東南アジアに空輸され、現地の翌日昼までには到着する見通しだということです。
去年は、物価の高騰で国内の需要が落ち込む一方、輸出は円安や日本食ブームを背景に伸び、去年1年間の輸出額はおととしと比べ、2割から3割ほど増えたということです。
渡辺大洋常務は「同じ市場に輸出や運送の業者も入ってスムーズに受け渡せるので、鮮度が維持でき、効率性が向上した。海外の顧客は日本食への関心がとても高いので、需要に応えられるようにしていきたい」と話していました。
また農産物を仕入れている卸業者でも海外向けのいちごやぶどう、さつまいもの品質を確認して運び出していました。
台湾など東南アジアの需要を背景に輸出向けの商品が好調ですが、今後はヨーロッパやアメリカなどにどう販路を拡大するかが課題だということです。
今澤泰規営業部長は「円安も追い風となり、果物を中心に輸出額が伸びている。高齢化や跡継ぎの問題で生産者が減る一方なので、海外への輸出で活路を開いていきたい」と話していました。

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