[ニューヨーク 3日 ロイター] - 米金融・債券市場では不安 定な取引の中、国債利回りが一時2週間ぶりの高水準を付けた後、低下 した。市場では堅調な米経済指標のほか、連邦準備理事会(FRB)当 局者のタカ派的な発言を消化する動きが出ている。 FRBの金融引き締めの影響を見極めようと雇用統計の発表を5日 に控え、ポジション調整の動きも見られた。 FRB当局者は前日に続き、インフレに断固として対応する姿勢を 表明。レイモンド・ジェームズの債券調査担当マネジングディレクター 、エリス・ファイファー氏は「先週の連邦公開市場委員会(FOMC) 後に市場が若干先走ったため、FRBはそれを押しとどめようとしてい る」との見方を示した。 この日の取引で2年債と10年債の利回り格差がマ イナス37.20ベーシスポイント(bp)となり、長短の国債利回り が逆転する「逆イールド」の幅は2000年9月以来の水準に拡大。ア ナリストによると、米国の過去8回の景気後退(リセッション)に先立 ち、2年債と10年債の利回りが逆転していた。 ただこうした中でも、この日発表の米経済指標は好調。米供給管理 協会(ISM)の7月の非製造業総合指数(NMI)が予想に反して上 昇に転じたほか、商務省発表の6月の製造業新規受注は2%増と市場予 想の1.1%増を上回った。 サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁は、経済が予想通りに 推移すれば、次回9月の会合で0.50%ポイントの利上げを決定する のは「妥当」との考えを表明。これを受け、国債利回りは一時の高水準 から低下した。 金利先物が示す9月のFOMCで50bpの利上げが決定される確 率は57%。デイリー総裁の発言が伝わる前は75bpの利上げの確率 が50%を超えていた。 10年債利回りは2.9bp低下の2.7137%。 一時は2.851%と、2週間ぶりの高水準を付けていた。 2年債利回りは横ばいの3.0774%。一時は3.2 %と、2週間ぶりの高水準を付けていた。 米東部時間 価格 利回り コード 30年債(指標 17時05分 98*15.50 2.9517% <US30YT=RR 銘柄) > 前営業日終 97*27.50 2.9840% 値 10年債(指標銘 17時05分 101*14.00 2.7064% <US10YT=RR 柄) > 前営業日終 101*04.50 2.7410% 値 5年債(指標銘 17時05分 99*20.25 2.8294% 柄) 前営業日終 99*15.75 2.8600% 値 2年債(指標銘 17時00分 99*27.75 3.0692% 柄) 前営業日終 99*27.13 3.0790% 値 清算値 前日終値 コード Tボンド先物9月 142*27.00 142*31.00 限 Tノート先物9月 120*03.00 120*04.00 限 <ドル・スワップ・スプレッド> DOLLAR SWAP SPREADS Last (bps) Net Change (bps) U.S. 2-year dollar swap spread 26.75 0.75 U.S. 3-year dollar swap spread 10.50 0.75 U.S. 5-year dollar swap spread 4.25 0.75 U.S. 10-year dollar swap spread 7.00 0.25 U.S. 30-year dollar swap spread -28.50 -0.25 (ーからご覧ください)
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