
「立地」に働きかけて首位逆転を果たしたのは、どんな企業でしょうか(写真: CORA / PIXTA)
偉大な経営者たちの着眼点を知り、日本経済を牽引してきた企業110ケースについて学ぶ三品和広著『企業成長の仕込み方』がこのほど出版され、『経営戦略の実戦』シリーズ(全3巻)が完結した。
戦略の極意が詰まった10ケース
本書では、市場を成長市場、衰退市場、成熟市場に分けて、それぞれの環境下で起きた逆転劇計102ケースを分析している。
逆転の定義は、旧首位企業も、新首位企業も、原則として10年を超えて首位を維持したことを前提とするので、重量級の首位交代劇に限定したことになっている。瞬間的な首位奪取やシーソーゲームは、逆転に数えていない。
102ケースのうち、成長市場で、「独創的な立地選択を果たして市場シェアを逆転したケース」という分類で紹介したのは、下記の10ケースとなる。
■独創的な立地選択で首位逆転の10ケース
中華料理の素(丸美屋食品工業が味の素を逆転、1998年)
低圧開閉器・制御機器(立石電機が日立製作所を逆転、1985年)
一般用エンジン発電機(本田技研工業が東芝を逆転、1985年)
ソーセージ類(日本ハムが伊藤ハムを逆転、1989年)
送風機(荏原製作所が日立製作所を逆転、1979年)
押出成形機および付属装置(日本製鋼所が三菱重工業を逆転、1979年)
整地機械(酒井重工業が小松製作所を逆転、1984年)
両替機(グローリー工業が神鋼電機を逆転、1985年)
電磁気分析機器(日本電子が島津製作所を逆転、1982年)
エチレンプロピレンゴム(住友化学工業が日本合成ゴムを逆転、1984年)
*年は、首位交代が起きた年を指す。
この10ケースの中には、戦略と呼ぶにふさわしい極意の塊が詰まっている。
というのも、ここには、旧首位企業と新首位企業が競合関係にあるという意識の希薄なケースが多数登場するからだ。
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