電気自動車(EV)メーカー、米 テスラの10-12月(第4四半期)の世界納車台数は、二大市場での大きなインセンティブ提供といった異例の措置にもかかわらず、市場予想を下回った。
2日のテスラの発表資料によると、10-12月期の世界納車台数は40万5278台と、ブルームバーグ集計のアナリスト予想平均( 42万760台)に届かなかった。四半期ベースとしては過去最高を記録したが、新しい組立工場を昨年2カ所開設したにもかかわらず、納車を5割拡大するとの目標は未達となった。
Tesla's First 400,000-Vehicle Quarter
Deliveries rose to a record in the last three months
Source: Company statements
イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は昨年、「壮大な」形で年を終えると予想した後、中国で 値下げと 減産を実施し、米国で7500ドル(約98万円)の 値引きを提供した。金利上昇やインフレ、他の経済的逆風に関する懸念に加え、マスク氏がオーナーとなったツイッターへの同氏の対応を巡る 警戒感で、テスラの株価は12月に37%下落し、昨年1年間では65%下げた。
サンフォード・C・バーンスタインのアナリスト、トニ・サコナギ氏は2日付リポートで「テスラは需要について重大な問題に直面していると考えられる」とし、「成長目標を下方修正する(稼働率も下げる)か、あるいは最近の世界的な値下げを維持し、場合によっては拡充して利益率を圧迫せざるを得ないだろう」と指摘した。同氏の投資判断は「売り」相当。
昨年の納車台数は40%増の131万台で、テスラが複数年での達成を予想している年間平均伸び率(50%)に届かなかった。生産は47%増の137万台。
10-12月期生産は43万9701台で、納車台数を3万4423台上回った。 テスラは「生産の地域別混合の一層の均一化」に向け移行を進めており、同四半期末に輸送中の台数がさらに増加したと説明した。
Tesla's Production Outpaces Deliveries
The company made 34,423 more vehicles than it sold last quarter
Source: Company statements
テスラの四半期納車台数はEV需要全般のバロメーターと広くみなされている。同社は地域別の販売を公表していないが、米国と中国が二大市場で、2022年販売の95%がセダン「モデル3」とクロスオーバー車「モデルY」だった。
原題: Tesla Deliveries Miss Estimates Despite Year-End Discounting(抜粋)
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