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NY市場サマリー(15日)ドル対円で小幅高、利回り上昇 米株下落 - ロイター (Reuters Japan)

[15日 ロイター] -

<為替> 8月の米小売売上高が予想外に増加したことを受け、ドルが対円でやや上昇した。スイスフランは対ユーロで2015年以来の高値を付けた。

米商務省発表した8月の小売売上高(季節調整済み)は前月から0.3%増加。横ばいと予想されていたが、ガソリン価格の低下が消費を下支えした。ただ、米連邦準備理事会(FRB)が積極的に利上げする中、需要は軟化している。

ドルはFRBが積極的な利上げを継続するとの見方が支援。市場では、今週発表された8月の消費者物価指数(CPI)などを踏まえ、FRBが来週の会合で3回連続となる0.75%ポイントの利上げを決定するとの見方が出ている。

ドルは対円で0.2%高の143.47円。前日は日銀が為替介入の準備のために市場参加者に相場水準を尋ねる「レートチェック」を実施したと伝わったことを受け、1%下落していた。

主要6通貨に対するドル指数は0.1%高の109.69。

市場は、政府・日銀が実際に介入するか注視。フォレックスライブのチーフ外為アナリスト、アダム・バトン氏は「日本の通貨当局者は今週に入りレトリックを強めたが、市場でははったりと受け止められている。ファンダメンタルズがこれほど乖離しているときに相場を動かすのは極めて難しい」と述べた。

スイスフランは対ユーロで上昇。スイス国立銀行(中央銀行)が15年1月にフランの対ユーロの上限(1ユーロ=1.20フラン)を廃止して以来の高値を付けた。

ドルは対スイスフランで0.1%安。ユーロは対ドルで0.2%高の0.9996ドル。

暗号資産(仮想通貨)では、イーサリアムが8.6%安、ビットコインが2.2%安。

NY外為市場:[USD/J]

<債券> 米債利回りが上昇した。小売売上高と新規失業保険申請件数で米経済の底堅さが示され、FRBが来週、積極的な利上げを決定する余地が十分にあるとの見方が広がった。

2年債利回りは8.5ベーシスポイント(bp)上昇の3.867%。一時3.879%と15年ぶりの高水準を付けた。

2・10年債の利回り格差はマイナス41.4bpに拡大。1週間前はマイナス13.0bpだった。

指標10年債利回りは4.3bp上昇の3.455%。30年債利回りは1bp上昇の3.479%。

物価連動国債(TIPS)と通常の国債の利回り差で、期待インフレを示すブレーク・イーブン・インフレ率(BEI)は、5年物が2.656%、10年物が2.453%だった。

ドル建て5年先5年物インフレスワップは2.445%だった。

米金融・債券市場:[US/BJ]

<株式> 反落して取引を終えた。世界的な景気後退への警戒感が強まる中、この日発表された経済指標はFRBによる積極的な引き締め観測を変えることはなかった。

引けにかけて売りが勢いを増し、マイクロソフト、アップル、アマゾン・ドット・コムなどが下落。ハイテク株の多いナスダック総合が大きく下げた。

S&P総合500種は多くのアナリストが重要な節目水準と見なす3900をわずかに上回る水準で引けた。S&Pは過去2週間に数回この水準を試している。

ダウ工業株30種は金利動向に敏感な銀行株に支援され、比較的小幅な下げにとどまった。

この日発表された指標は小売売上高などが予想を上回り、来週の連邦公開市場委員会(FOMC)でFRBが75ベーシスポイント(bp)の追加利上げを実施するとの見方が強まった。ただ、その後の政策の方向性には不透明感が漂っている。

一方、8月の鉱工業生産指数が予想外に低下するなど、経済を巡る悲観的な見方につながる材料も見られた。

S&P主要11セクターでは9セクターが下落した。米国で鉄道ストライキが回避されたことや需要を巡る懸念から原油価格が急落し、エネルギーセクターが下げを主導した。

バイデン大統領は15日、国内の主要鉄道会社が賃上げと労働環境の改善で労働組合と暫定合意に達したとの声明を発表。これにより、物流の混乱を招き米経済に深刻な影響を及ぼす恐れのあったストは回避される運びとなった。

鉄道運営会社ユニオン・パシフィックとノーフォーク・サザンは全般的な市場をアウトパフォームした。

アドビは16.8%の大幅安。オンライン共同作業向けツールを手掛けるフィグマを約200億ドルで買収すると発表したことが嫌気された。

米国株式市場:[.NJP]

<金先物> 対ユーロでのドル高と米長期金利の上昇などを背景に3日続落した。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は前日比31.80ドル(1.86%)安の1オンス=1677.30ドルだった。中心限月の清算値が1700ドルを割り込むのは2021年3月以来、1年6カ月ぶり。

NY貴金属:[GOL/XJ]

<米原油先物> 米鉄道大手のストライキが暫定的に回避されたことを受けて売り戻され、反落した。米国産標準油種WTIの中心限月10月物の清算値(終値に相当)は、前日比3.38ドル(3.82%)安の1バレル=85.10ドル。11月物は3.40ドル安の84.65ドルだった。

NYMEXエネルギー:[CR/USJ]

ドル/円 NY終値 143.52/143.55

始値 143.47

高値 143.72

安値 143.16

ユーロ/ドル NY終値 0.9999/1.0003

始値 0.9977

高値 1.0017

安値 0.9973

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 91*09.50 3.4698%

前営業日終値 91*10.00 3.4690%

10年債(指標銘柄) 17時05分 94*05.50 3.4489%

前営業日終値 94*15.00 3.4120%

5年債(指標銘柄) 17時05分 97*18.75 3.6618%

前営業日終値 97*28.25 3.5950%

2年債(指標銘柄) 17時05分 98*27.38 3.8625%

前営業日終値 99*00.13 3.7820%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 30961.82 -173.27 -0.56

前営業日終値 31135.09

ナスダック総合 11552.36 -167.32 -1.43

前営業日終値 11719.68

S&P総合500種 3901.35 -44.66 -1.13

前営業日終値 3946.01

COMEX金 12月限 1677.3 ‐31.8

前営業日終値 1709.1

COMEX銀 12月限 1926.9 ‐30.0

前営業日終値 1956.9

北海ブレント 11月限 90.84 ‐3.26

前営業日終値 94.10

米WTI先物 10月限 85.10 ‐3.38

前営業日終値 88.48

CRB商品指数 281.0015 ‐5.3333

前営業日終値 286.3348

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